サン・ファニーコ橋

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S字カーブを描くサン・ファニーコ橋
サン・ファニーコ橋

サン・ファニーコ橋(サン・ファニーコきょう、英語: San Juanico Bridge)は全長2,600mにおよぶフィリピンで一番長い。フィリピン中部ヴィサヤ諸島にある二つの大きな島、サマール島レイテ島とを分けるサン・ファニーコ海峡に掛かっている。マルコス政権下の1969年より日本の援助(戦時補償)で建設され、1973年に完成した。

橋は鋼鉄構造で、その形はまっすぐではなく、緩やかなS字型を描いて海峡を越えている。橋のスパンの数は43で、中央部はトラス橋になって海峡をまたいでいる。最高点で海から41mの高さがある。レイテ側は島の中心都市タクロバン市で、サマール側はサンタ・リタ町である。サン・ファニーコ橋からの眺めはすばらしく、多くの渦潮のできるサン・ファニーコ海峡、海峡に浮かぶ無数の小島、それらをカーブしながら越えてゆく橋の形を見ることができる。タクロバン市中心部からはジプニーバス、モーターキャブ(日本製の軽トラックの荷台を座席に改造した乗物)、自家用車などで橋まで10分ほどである。

現在[いつ?]フィリピンではマニラ湾に長大橋を建設する計画があり、もし完成すればサン・ファニーコ橋はフィリピン第2の長さとなる。

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座標: 北緯11度18分10秒 東経124度58分19秒 / 北緯11.30278度 東経124.97194度 / 11.30278; 124.97194