サクラン

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サクラン (sacran) とは、硫酸化多糖類の一つで、日本固有種のスイゼンジノリ (Aphanothece sacrum) から水酸化ナトリウム水溶液により抽出され、特性が調べられた[1]

サクランの絶対分子量は静的光散乱法で 1.6 x 107 g/mol、重量平均分子量はゲル透過クロマトグラフィー(プルラン換算)により 2.0 x 107 g/mol と見積もられている[2]。現実的には原子間力顕微鏡によりサクラン分子が 13 μm の長さを持つことが直接観察されている。天然分子で 10 μm 以上の長さにも達するものを直接観察した例はこれが初めてとされる。

サクランという名称はスイゼンジノリの種名の語尾を多糖類の意味の "-an" という接尾後に変換したもので、北陸先端科学技術大学院大学の金子と岡島らによって名付けられた。現在もその金属吸着性や高保水性などに関する研究が進められており、吸水高分子として応用が期待されている。

脚注[編集]

  1. ^ Okajima, M. K.; Bamba, T.; Kaneso, Y.; Hirata, K.; Fukusaki, E.; Kajiyama, S.; Kaneko, T. "Supergiant Ampholytic Sugar Chains with Imbalanced Charge Ratio Form Saline Ultra-absorbent Hydrogels." Macromolecules 2008, 41, 4061-4064. DOI: 10.1021/ma800307w
  2. ^ 糖残基の分子量を 160 とすると、サクランの分子量は約10万単位分に相当する。同様に糖残基の長さを 0.5 nm とするとサクランの最大伸張時の長さは 50 μm に達すると予想されている。

外部リンク[編集]

  • [1] - JAIST ニュースリリース
  • [2] - JAIST 金子研究室
  • [3] - グリーンサイエンス・マテリアル株式会社