コナコーヒー
コナコーヒー (Kona coffee) は、アメリカ合衆国のハワイ州のハワイ島西岸のコナコーストで主に栽培されているコーヒーの総称である。ブルーマウンテン、キリマンジャロに並び、コナコーヒーは世界三大コーヒーの一つである[1]。
概要
[編集]アメリカ合衆国の州では、ハワイ州がコーヒーを商業ベースで生産している唯一の州であり、ホワイトハウスでもコナコーヒーが使われることもある[2] [3]。
なお、日本企業でも、UCCやドトールコーヒーがコナコーストで観光農園を経営している。
嫌味のないすっきりとした酸味[4]を持つ。ブレンドに用いると良質な酸味が与えられると言われる。ブルーマウンテンに次ぐ高価な豆で、偽物も多い。高価な理由は、希少価値というよりも、コーヒー豆の原産国のうち、数少ない先進国産のため、人件費・土地代などの費用が高いためと言われている。高価なため、基本的にはブレンドされているので、配合比率を確認することが推奨される。
コナコーヒーの定義
[編集]ハワイ州の法律ではコナで収穫されたコーヒー豆が製品内容量に対し10%以上のものを「コナ・ブレンド」と明記できるとあるので、比較的安価なコナコーヒーは残りの90%は違う品種の入ったコナブレンドといえる。
コナコーヒー農場見学
[編集]コナコーヒーの農場はハワイ島の第二の都会であるカイルア・コナの近くにあるので、ハワイ島西海岸にあるリゾートへ世界から集まる観光客にも住民にも、コーヒー農場の見学や販売店訪問が盛んである。その地域は「コナコーヒー・ベルト」と呼ばれていて、カイルア・コナのダウンタウンまたはコナ国際空港からフアラライ山の中腹へ上がり、海抜約500メートルにあり、ハワイ州道190号線がパラニ・ロード(Palani Road)に入る少し手前から出るハワイ州道180号線(別名:North Kona Road)に沿っておもに展開しており、ホルアロア(Holualoa)の町を通り、カイナリウ(Kainaliu)でハワイ州道11号線に合流して、ケアレケクア(Kealakekua)やホーナウナウ(Hōnaunau)あたりまで続く[5] [6]。
コナコーヒーと魯山人
[編集]美食家として知られた北大路魯山人は、1954年に世界旅行を行った際に立ち寄ったハワイの飛行場で出されたアイスクリームとコナコーヒーの美味しさに感激し、友人の小島政二郎宛てに以下のような手紙を書いた。
ハワイは、意外に食べ物のうまいところで、アロハ飛行場で出されたアイスクリーム、コーヒーの素晴らしかったこと。コクがあって、ネバリが強くって、あんなにうまいアイスクリームはついぞ口にしたことがありません。いまだに忘れ兼ねています。ハワイのコーヒー、これも素晴らしくいい。風土のせい、気候のせい、コーヒーそのものがすこぶる上等なのでしょう。その上、ミルクの味のいいこと。まさに近来の掘り出し物です[7]。
2023年にはアプリサービスのCROWD ROASTERが、この魯山人とコナコーヒーとの縁にちなみ、北海道立近代美術館での「近代日本画と北大路魯山人展 — 和の美、再発見。」にて、魯山人が飲んだコナコーヒーを再現するカフェを期間限定でオープンした[8]。
脚注
[編集]- ↑ ぴあレジャーMOOKS編集部(編者)『珈琲ぴあ』(電子書籍)ぴあ、2016年9月28日。ISBN 9784835631196。
- ↑ Why President Obama's coffee preference is the White House's best kept secret (英語)
- ↑ A taste of Kona, the coffee served at the White House (英語)
- ↑ コーヒーの絵本. mille books. (2014/10/8)
- ↑ 旅行ガイド『地球の歩き方リゾート、ハワイ島』 (ダイヤモンド・ビッグ社、2007年)p. 72 「コナ・コーヒー物語」
- ↑ 旅行ガイド『地球の歩き方リゾート、ハワイ島&オアフ島』 (ダイヤモンド・ビッグ社、2013年)p. 72 「コナ・コーヒー・ベルト探訪」
- ↑ 北大路魯山人著「春夏秋冬料理王国」中公文庫、2010年、p.200
- ↑ CROWD ROASTERによる「魯山人カフェ」が北海道立近代美術館に期間限定オープン(2025年10月24日閲覧。)
関連項目
[編集]- ハワイにおけるコーヒー生産
- モロカイコーヒー
- カウコーヒー