コタヴァ

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コタヴァ
Kotava
創案者 Staren Fetcey
創案時期 1978年
話者数 若干名
話者数の順位 100位以内になし
目的による分類
表記体系 ラテン文字
参考言語による分類 アプリオリ言語
公的地位
公用語 なし
統制機関 コタヴァ言語委員会 (Kotava Avaneda)
言語コード
ISO 639-3 avk
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コタヴァ (Kotava) とは、非西洋世界を尊重する文化的な中立性を原則として1978年に発表された人工言語である。コタヴァ言語委員会による改訂を経て、現在17000語以上の単語が存在する[1][2]フランスルクセンブルクのほか、コンゴ共和国フランス領ポリネシアにも使用者がいる[3]2008年1月14日ISO 639-3の言語コードavkを取得[4]

文字[編集]

ラテンアルファベットの26文字からQを除いた25文字が使用される。

音韻[編集]

5つの母音と3つの半母音がある。アクセントは単語の最後が母音で終わる場合は最後から二番目、子音で終わる場合は最後に置く。

子音[編集]

両唇音 唇歯音 歯茎音 後部歯茎音 硬口蓋音 軟口蓋音
破裂音 p [p] b [b]   t [t] d [d]     k [k] g [g]
鼻音   m [m]     n [n]      
はじき音       r [ɾ]      
摩擦音   f [f] v [v] s [s] [z] c [ʃ] j [ʒ]   x [x]  
側面接近音       l [l]      
接近音           y [j]  

母音[編集]

前舌 後舌
i [i] u [u]
中央 e [e] o [o]
a [a]

文学作品[編集]

Yurani Anderganによる歴史ファンタジー小説『Les Tétraèdres』(Verintuva発行、ISBN 978-2-9536310-0-5)では、ネアンデルタール人の話す言葉としてコタヴァが登場する。遠い子孫へ秘儀を伝えるために用いられる言語という設定であり、ヒロインたちによって長いシャンソンまたは神託として朗誦され、同書の巻末に訳文が掲載されている。

脚注[編集]

外部リンク[編集]