ゲオルク・ベックラー

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ゲオルク・ベックラー

ゲオルク・ベックラー(Georg Andreas Böckler 、1617年 - 1687年2月21日 in Ansbach)は17世紀、ドイツの建築家、エンジニアである。1687年の、当時の工学技術を多くの図とともに記述した著書、『新しい機械の劇場』(Theatrum Machinarum Novum)の著者として知られる。

略歴[編集]

現在のバイエルン州クロンハイムに生まれた。その生涯はよく知られていない。生年を1644年、没年を1698年とすることもある。父親は新教の神父、教授であったとされる。ヴュルテンベルク公のエーバーハルト3世の宮廷建築家であった。破壊された砦の修復を行い前に置かれた。 1673年にはフランス軍によって1689年に破壊されたミュールブルク城の修復の計画をたてた。ベックラーの作った建物は残っておらず、ベックラーの名前はベックラーの残した『新しい機械の劇場』などの多くの書籍で知られる。『新しい機械の劇場』は副題を「水、プロペラ、家畜、手と足を使う便利な種々の碾き臼を示す」とされ、水車や歯車の機構が図示されている。なかには水車の動力で再び水をくみ上げる機構図も含まれている。[1]

著書の図版[編集]

著書[編集]

  • Architectura Curiosa Nova. Nürnberg, 1664 (1704)
  • Theatrum Machinarum Novum. Nürnberg, 1661 (1662, 1673, 1703)
  • Arithmetica nova militaris (1661)
  • Compendium architecturae civilis (1648)
  • Nützliche Hauß- und Feldschule. 1678 (1699)
  • Wahrhafte Relation von der Vestung der sogenannten Inclination. 1679
  • Neu vermehrte Kriegsschule. 1685
  • Ars heraldica. 1688

外部リンク[編集]

出典[編集]

  1. ^ 『永久運動の夢』 アーサー・オードヒューム著 高田紀代志、中島秀人訳 朝日選書