オンデマンドコマース

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オンデマンドコマース(On Demand commerce)とは、顧客からの発注をもって商品の仕入や製造をおこなうコマース形態である。製造の場合は「受注生産」のことである。以下、主に受注生産について述べる。

通常のコマースでは「需要予測 - 仕入 - 製造 - 在庫管理」等のプロセスがあるが、オンデマンドコマースでは顧客からの「発注 - 製造 - 出荷」が基本となる。よって、多くの受発注プロセスや在庫リスクを回避することが可能で、通常のコマース形態に比べて人件費、在庫管理費等を削減できるメリットがある。

印刷物については1990年代からオンデマンド印刷が普及しており、近年[いつ?]ではアパレルや各種グッズへの展開がスタートしている。

一度の製造が小ロットとなる場合には、数量効果が出ず高コストとなる場合があるが、現在[いつ?]は、インターネットを活用することで各プロセスを短縮し、小ロットによる高コストというデメリットを払拭するサービスも出現している。オンデマンドコマースでは小ロットや1点のみのパーソナルな商品も扱われ、新しい需要を創出している。

関連項目[編集]