エンジェル・オブ・ザ・ノース

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「エンジェル・オブ・ザ・ノース」

エンジェル・オブ・ザ・ノース(英名:Angel of the North)は、イギリスイングランド北部のタインアンドウィア州ゲーツヘッドにある彫刻作品、パブリック・アート彫刻家アントニー・ゴームリーによって製作された。

「北の天使」という題名が示す通り、高さ20メートル、両翼部分が54メートルの幅を誇る鋼鉄製の天使をモチーフとした彫刻で、横幅はアメリカ合衆国にある自由の女神像を超えている。両翼自体は並行ではなく、前方に3.5度斜めに曲がっているが、作者であるゴームリーは「抱擁の感じ」を創り出すためだったと述べている[1]。作品はA1高速道路からタインサイドを見渡す丘に立ち、また東海岸本線の鉄道線路沿いに位置する。

建設[編集]

ゴームリーはこの作品のコンセプトを3つ挙げている。1つ目はこの像が建つ丘の下にあった炭鉱と、2世紀にわたりこの下で働いてきた炭鉱労働者に注目を与えること。2つ目は産業時代から情報化時代への移行を把握すること。3つ目は我々の日々発達する希望や不安を向ける焦点となること、である[1]

エンジェル・オブ・ザ・ノースの建設計画は1994年に開始され、総工費は100万ポンドと見積もられた。計画にかかる資金の大部分は、イギリス国民宝くじで調達された。

風雨に晒される野外の場所であるため、彫刻は毎時160キロメートルを超える風速に持ちこたえられるものでなくてはならなかった。このため、165トンものコンクリートが、彫刻を地下20メートルにある岩盤へ固定させる基礎部分に使用された。

彫刻そのものは、110トンの重量のある胴体部分、各55トンある2つの翼部分の3つの部分にあらかじめ分割して製作され、建設予定地まで陸路で運搬された。その重量のため、本体部は製作していた場所であるダラム州ハートリプールから、A19道を上って予定地まで移送するのに7時間かかった。

作品の建設が終了したのは、1998年2月だった。エンジェル・オブ・ザ・ノースが完成した当初、近隣一帯やイギリス新聞各紙から論争が呼び起こされたが、現在ではイギリス北東の名所の一つとしてみなされている。

ギャラリー[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b The Angel of the North : Background”. Gateshead Council. 2007年3月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年3月9日閲覧。

外部リンク[編集]