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ウチワキジ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ウチワキジ
ウチワキジ
ウチワキジ Lophura erythrophthalma
保全状況評価
CRITICALLY ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: キジ目 Galliformes
: キジ科 Phasianidae
: コシアカキジ属 Lophura
: ウチワキジ L. erythrophthalma
学名
Lophura erythrophthalma
(Raffles, 1822)
和名
ウチワキジ
英名
Crestless fireback
Crestless fireback phasant
Rufous-tailed fireback

ウチワキジ(団扇雉、Lophura erythrophthalma)は、キジ目キジ科コシアカキジ属に分類される鳥類

分布

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  • L. e. erythrophthalma ウチワキジ

インドネシアスマトラ島)、マレーシアマレー半島

  • L. e. pyronota シマウチワキジ

インドネシア(ボルネオ島)、マレーシア(ボルネオ島)

形態

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全長41-51cm。翼長オス24-25cm、メス20-22cm。体重オス1kg、メス0.8kg。頭頂の羽毛が伸長(冠羽)しない。尾羽は短く、尾羽の数は14か16。上面が青みがかった灰色、腹面が青味がかった黒、腰は赤褐色の羽毛で被われる。尾羽の色彩は黄色。初列風切の色彩は赤褐色で、白い斑紋が入る。

顔には羽毛が無く、赤い肉垂れ状の皮膚が露出する。虹彩は褐色。嘴の色彩は黄色がかった白色。後肢の色彩は青みがかった灰色。

卵は長径4.8cm、短径3.6cmで、ピンク色や淡褐色がかった白い殻で覆われる。オスは赤い肉垂れがより大型。

分類

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  • Lophura erythrophthalma erythrophthalma (Raffles, 1822) ウチワキジ
  • Lophura erythrophthalma pyronota  シマウチワキジ

生態

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標高900m以下の常緑広葉樹林に生息する。

食性は雑食で、シロアリ果実などを食べる。

繁殖形態は卵生。3-6月に地表に巣を作り、1回に3-6回の卵を産む。抱卵期間は23-24日。

人間との関係

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開発による生息地の破壊などにより生息数は減少している。近年はボルネオ島での発見例は少数が北西部に、スマトラ島での発見例は1か所のみに限られている。

関連項目

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参考文献

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  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ5 東南アジアの島々』、講談社2000年、60、157頁。
  • 黒田長久、森岡弘之監修 『世界の動物 分類と飼育10-I (キジ目)』、東京動物園協会、1987年、108、176頁。

外部リンク

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