ウクライナ=コサック国

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ウクライナ=コサック国(ウクライナ=コサックこく)は1848年諸国民の春によってウクライナの都市であるキーウリヴィウの市民がロシア帝国の圧政に反発して独立を宣言し、1849年まで存在した国家。

ウクライナ=コサック国は独立宣言当初は、かつてのヘーチマン国家の領域からベラルーシ語を話す地域を除く領土を主張していたが、キーウ周辺とリヴィウ周辺しか支配していなかった。しかし、ウクライナ=コサック政府が農奴を解放してその農奴に大地主が持っている土地の分配を「ウクライナ農民に対する大綱」によって約束すると、その地域にいた農民もロシア帝国の支配に対して武装して反発した。しかしこの国はロシア帝国に最終的に鎮圧され1849年に滅びた。