イヌブナ

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イヌブナ
Fagus japonica 01-2.jpg
イヌブナ
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
階級なし : バラ類 rosids
階級なし : 真正バラ類I eurosids I
: ブナ目 Fagales
: ブナ科 Fagaceae
: ブナ属 Fagus
: イヌブナ F. japonica
学名
Fagus japonica Maxim.
シノニム

Fagus japonica var. japonica

和名
イヌブナ
英名
Japanese Blue Beech

イヌブナ(学名:Fagus japonica Maxim.)は、ブナ科ブナ属の落葉高木である。雌雄同体である。和名は、ブナより材質が劣ることから名付けられた。樹皮の色からクロブナとも呼ばれている[1]

特徴[編集]

イヌブナは、樹高約25mであり、幹の直径は70cmにもなる。日本の本州(東北中部以南)、四国九州に分布する。葉序は互生で、葉の形は楕円形で、先端は尖り、縁は針のように尖ったギザギザである。花は5月ごろに咲き、花序は尾状花序である。樹皮は暗灰褐色であり、イボ状の皮目が目立つ。本年枝は、はじめ暗紫色で淡褐色の軟毛が密生するが、すぐに無毛となる。前年枝は、黒紫色である。果実の形状は、ブナに似るが、柱頭がブナより花皮から長く飛び出している。殻斗は、熟すると4裂し、2個の果実が露出する。日本の山野に自生し、中部地方より寒さの厳しい地域の日本海側では、ほとんどみられない。

利用[編集]

木材として、建築材、器具材、船舶材に利用される。

ブナとの見分け方[編集]

樹皮
イヌブナの樹皮は、暗灰褐色でイボ状の皮目が目立つ。一方、ブナは、灰白色でイヌブナほどの凹凸はみられない。
イヌブナの葉は、側脈は9~14本で裏面は灰白色で白い毛が残る。一方、ブナは、側脈は7~11本で、葉柄には、はじめ白く長い毛があるが、やがてわずかに脈上のみとなる。
殻斗
イヌブナの殻斗は、短い鱗片に被われるが、ブナは、線状の鱗片が密生する。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 筑波実験植物園. “イヌブナ”. 2014年7月27日閲覧。
  2. ^ 葛巻町. “七滝・北限のイヌブナ”. 2014年7月27日閲覧。

参考文献[編集]

外部リンク[編集]