アンブレットリド
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アンブレットリド Ambrettolide[1] | |
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別称 ω-6-ヘキサデカラクトン オキサシクロヘプタデク-7-エン-2-オン | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 7779-50-2 |
特性 | |
化学式 | C16H28O2 |
モル質量 | 252.39 g mol−1 |
外観 | やや粘性のある無色の液体 |
匂い | ムスク香 |
沸点 |
約300℃ |
水への溶解度 | 不溶 |
溶解度 | プロピレングリコールに微溶、アルコール、油に可溶 |
危険性 | |
引火点 | 97℃ |
半数致死量 LD50 | >5g/kg(ラット経口、ウサギ経皮とも) |
関連する物質 | |
関連する大環状ムスク | シクロペンタデカノリド シクロヘキサデカノリド |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
アンブレットリド(英: Ambrettolide)は、C16H28O2で表される大員環化合物の一種である。
用途
[編集]優雅なムスク香を持つ。調合香料の保留剤として用いられ、ボディー感を与える。食品用フレーバーとしてはラズベリー、イチゴ、バナナなどに0.007-0.7ppmほどの低濃度で使用され、変調効果をもたらす[1]。
製造
[編集]天然には、アンブレットの種子の油に存在する。アリューリチン酸メチルから合成する方法があるが[2]、工業生産には至っていない[1]。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 湖上国雄『香料の物質工学 -製造・分析技術とその利用』地人書館、1995年、208-209頁。ISBN 4-8052-0491-5。
- 印藤元一『合成香料 化学と商品知識』化学工業日報社、1996年、406-407頁。ISBN 4-87326-206-2。