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アンブレットリド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アンブレットリド
Ambrettolide[1]
識別情報
CAS登録番号 7779-50-2
特性
化学式 C16H28O2
モル質量 252.39 g mol−1
外観 やや粘性のある無色の液体
匂い ムスク香
沸点

約300℃

への溶解度 不溶
溶解度 プロピレングリコールに微溶、アルコール、油に可溶
危険性
引火点 97℃
半数致死量 LD50 >5g/kg(ラット経口、ウサギ経皮とも)
関連する物質
関連する大環状ムスク シクロペンタデカノリド
シクロヘキサデカノリド
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

アンブレットリド: Ambrettolide)は、C16H28O2で表される大員環化合物の一種である。

用途

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優雅なムスク香を持つ。調合香料の保留剤として用いられ、ボディー感を与える。食品用フレーバーとしてはラズベリーイチゴバナナなどに0.007-0.7ppmほどの低濃度で使用され、変調効果をもたらす[1]

製造

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天然には、アンブレット英語版の種子の油に存在する。アリューリチン酸メチルから合成する方法があるが[2]、工業生産には至っていない[1]

脚注

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  1. ^ a b c 『合成香料 化学と商品知識』
  2. ^ 『香料の物質工学』

参考文献

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  • 湖上国雄『香料の物質工学 -製造・分析技術とその利用』地人書館、1995年、208-209頁。ISBN 4-8052-0491-5 
  • 印藤元一『合成香料 化学と商品知識』化学工業日報社、1996年、406-407頁。ISBN 4-87326-206-2