アミガサタケ属

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アミガサタケ属
アミガサタケ Morchella esculenta
ポーランドビャウォヴィエジャの森のアミガサタケ
分類
: 菌界 Fungus
: 子嚢菌門 Ascomycota
: チャワンタケ綱 Pezizomycetes
: チャワンタケ目 Pezizales
亜目 : チャワンタケ亜目 Pezizineae
: アミガサタケ科 Morchellaceae
: アミガサタケ属Morchella
学名
Morchella Dill.: Fr.
タイプ種
アミガサタケ
和名
アミガサタケ属

アミガサタケ属(アミガサタケ、学名 Morchella)は子嚢菌門アミガサタケ科の属の一つ。タイプ種アミガサタケである。

形態[編集]

頭部は表面に網目状に隆起したしわひだがあり、小区画に分かれ、その凹部に子実層が生じる。内部は空洞。胞子はそこで作られる。次の3型がある。

  • 直生型

の上部に子実層が直接接着している。

  • 拡生型

柄の上部が頭部と接する直前で外側に幾分突出し、この突出の先端に頭部の縦脈の下端が接する。

  • 帽状型

直上してきた柄が頭部に付着する直前で外側に屈曲して頭部の長さの半分くらいまで垂れ下がり、その先に縦脈の下端が連結する。

利用[編集]

ほとんどの種がフランス料理に使われているが、生食すると中毒する。さらに一部の種からはシャグマアミガサタケにも含まれるギロミトリン (ジロミトリン)が検出されている。ギロミトリン は肝臓毒の一種で、加水分解によりモノメチルヒドラジンが生成する。

主な種[編集]

参考文献[編集]

  • 長沢栄史、増補改訂フィールドベスト図鑑13『日本の毒きのこ』、学研、2009年、238・239頁
  • 今関六也・大谷吉雄・本郷次雄、山渓カラー名鑑『増補改訂新版 日本のきのこ』、山と渓谷社、2011年、563頁

関連項目[編集]