アオミドロ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
アオミドロ属
Spirogyra sp.jpg
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 植物界 Plantaeもしくは
アーケプラスチダ Archaeplastida
亜界 : 緑色植物亜界 Viridiplantae
: ストレプト植物門 Streptophyta
: 接合藻綱 Zygnematophyceae
: ホシミドロ目 Zygnematales
: ホシミドロ科 Zygnemataceae
: アオミドロ属 Spirogyra
学名
Spirogyra
和名
アオミドロ属
約300種

アオミドロ(水綿、青味泥)は、ホシミドロ目ホシミドロ科アオミドロ属 Spirogyra に属する藻類の総称である。糸状で、多細胞、細胞内の葉緑体がリボン状で螺旋形になっているのが特徴。

特徴[編集]

浅くて栄養豊富な場所であれば、様々な淡水にごく普通に見られ、よく繁殖して緑色のカーペット状になる。水田や溝にもごく普通に存在する。泥の底に沈んでいて、日が当たると気泡を生じて浮き上がるのが見られることもある。

触るとぬるぬると滑る感触がある。個々の藻体は糸状で枝分かれせず、根本から先までほぼ均一の太さになっている。特に端で固定してはいない。先端に向かって伸びて行く性質がある。ただし、淡水の糸状藻類には、他にも様々なグループに属するものがあり、糸屑状、カーペット状になったものがすべてアオミドロとは限らない。手に取ってぬめりがあり、太さが肉眼で確認できるくらいで、枝分かれがなければアオミドロの可能性が高い。

藻体は太いもの、細いものと様々であるが、いずれの細胞が一列に並んだ糸状体である。細胞内の葉緑体が螺旋状なのが共通の特徴である。葉緑体はリボン状で細長く、数個のピレノイドを持つ。細胞よりかなり長く、細胞の内周にそって螺旋状に入っている。1つの細胞内の葉緑体は1つのものや、2つ、またはそれ以上のものもあり、種の特徴になっている。

接合子が形成されている

生活環[編集]

通常は先端成長によってどんどん成長する。栄養体は単相である。

有性生殖は、植物体の細胞質そのものが配偶子のように接合する。隣接した藻体との間で一方の細胞から接合管が伸び、細胞が接続すると、片方の細胞の細胞質が片方の細胞壁内へ流れ込んで、ここに楕円形の接合胞子が形成される。接合胞子は発芽前に減数分裂を行い、発芽すれば糸状の藻体が伸び出す。

似たもの[編集]

近縁な属であるホシミドロ属 Zygnema は、葉緑体が星を並べたような形に見えるのが特徴。

このほかに、糸状の淡水藻類としてはヒビミドロヒザオリなどがある。

その他[編集]

ビオトープ池を建設すると、真っ先にアオミドロが発生し、当初はそのために池の中の見通しが悪くなる。多量に発生すれば、底の方の藻体から死んで汚泥状となり、見苦しい。また、魚などが泳ぐのに困る場合もある。そのため、アオミドロ退治に苦労するところが多い。しかし、これも池の生産であり、捨てるのはもったいない。むしろ、高等植物の水草の育成を計れば、水中の肥料分はそちらが吸収するから、春の初めの一時期に発生するだけですむようになる。

関連項目[編集]