けん玉ワールドカップ廿日市

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

けん玉ワールドカップ廿日市(けんだまワールドカップはつかいち、: Kendama World Cup Hatsukaichi、通称:けん玉ワールドカップ、KWC)は、グローバルけん玉ネットワーク(通称:GLOKEN)が主催するけん玉の世界大会である。大正時代にけん玉の量産が始まった広島県廿日市市で開かれ、オンライン開催の2020年、2021年を含めて2021年で8回目を迎える[1]

概要[編集]

名称[編集]

2014年、廿日市市とGLOKENが準備を進め第一回大会が開かれた。翌年には大会メインスポンサーとして、開催地の廿日市市に本社を構える株式会社ウッドワンが名乗りを上げ、大会名もそれに伴い「ウッドワンけん玉ワールドカップ廿日市2015」となった。

賞金[編集]

第1回目の優勝賞金は30万円、第2回以降は50万円、2018年のみ最高額の150万円、オンライン開催の2020、21年は10万円。けん玉の大会としては高額な賞金額となる。

開催方式[編集]

予選[編集]

3人1組で予選を行う。制限時間3分間で5つのトリックをトリックリストのレベル1~10の中から選んで挑戦し、これを2回行う。2回目のチャレンジは 1回目とは異なる5つの技に挑戦する。審判役に技を指定してからチャレンジする。成功した技のレベルに応じて得点を獲得できる。1回のチャレンジで50点満点、合計100点満点。1回のチャレンジで1つのけん玉のみ使用できる。2回目のチャレンジでは、1回目と異なるけん玉を使用することもできる。上位24名と特別枠 8名の合計32名が決勝に進出する。同点の場合は、決勝と同じ採点方法にて算出し、順位を決定する。

決勝進出者[編集]

シード枠として,最大6名が決勝進出できる。対象は,過去3年間のKWC優勝者,北米,ヨーロッパ,アジア選考会での優勝者である。

当日での予選では,シード枠を除く上位25名が決勝進出できる。

また,特別枠として,決勝進出者が出なかった国・地域において,各国・地域1名ずつ,当日予選得点の成績上位3名までが決勝進出できる(ただし,予選の得点が40点以上あることが条件)。さらに,男女別で当日予選の通過者で小数になった性別の選手数が20%を上回らない場合,小数となった性別の決勝進出者以外から上位1名が決勝進出できる。[2]

決勝[編集]

ステージに上がり、レベル3~12の技(2015,2014年はレベル3~10)を3分間でできるだけ多くの種類の技にチャレンジする。成功した技のレベルを二乗した数を得点とする(レベル12→144点,レベル11→121点,レベル10→100点、レベル9→81点、レベル8→64点、以下同様)。ただし,ボーナス得点として二乗した得点に加え,レベル11では30点,レベル12で50点追加される(レベル11→121点+ボーナス得点30点=151点,レベル12→144点+ボーナス得点50点=194点)。一つの技につき、加点は一回とする。決勝は,獲得した点数決勝時の得点と予選の得点の合計点で順位が決定する。[2]

トリックリスト[編集]

問題点[編集]

予選は選手が交代で審判を務める為、公平なジャッジとはいえない問題がある。

結果[編集]

第1回大会(KWC2014)[編集]

順位 名前 点数
1 アメリカ合衆国 ボンズ・アトロン 846
2 アメリカ合衆国 クリス・ボッシュ 836
3 日本 秋元 悟 611
4 日本 田嶋 朗 595
5 日本 里田 優太 594
6 アメリカ合衆国 クリス・ドー 581
7 日本 畑中 卓 527
8 アメリカ合衆国 キース・マツムラ 487
9 日本 中野 有二郎 461
10 日本 寺田 周平 443
11 アメリカ合衆国 ダニエル・ロビンソン 387
12 日本 山手 響介 372
13 デンマーク トーキル・メイ 370
14 香港 リー・ホーチェン 324
15 アメリカ合衆国 エース・ザルカス 323
16 アメリカ合衆国 ザック・ヤード 306
17 カナダ エリック・マーティン 301
18 日本 中村 有美 283
19 日本 吉田 勇太 225
20 ルーマニア ドンゴ・イオヌ 127

[3]

第2回(KWC2015)[編集]

順位 名前 点数
1 アメリカ合衆国 ワイアット・ブレイ 775
2 アメリカ合衆国 ルーカス・ファンク 761
3 アメリカ合衆国 ニック・ストッド 736
4 アメリカ合衆国 マイキー・シェリング 722
4 アメリカ合衆国 ジョージ・マーシャル 722
6 日本 久保田 悟 578
7 アメリカ合衆国 ジェイク・フィッシャー 566
8 日本 里田 優太 564
9 日本 福島 優太郎 549
10 アメリカ合衆国 クリス・ドー 492
11 日本 永田 一樹 479
12 カナダ エリック・マーティン 406
13 日本 乗岡 信吉 390
14 日本 大本 浩介 368
15 アメリカ合衆国 ボンズ・アトロン 358
16 アメリカ合衆国 クリスチャン・フレーザー 349
17 日本 金本 爽真 335
18 アメリカ合衆国 マックス・ノークロス 321
19 日本 中野 有二郎 305
20 台湾 チェン・イークワン 302

[4]

脚注[編集]

出典[編集]

外部リンク[編集]