「クレイジー・リー」シリーズ

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「クレイジー・リー」シリーズ』は、渡邉由自によるスペースオペラ小説シリーズ。続編である『ダーティプリンス』についても本項で取り扱う。

1987年より1990年までに朝日ソノラマソノラマ文庫より書き下ろしシリーズとして刊行された。「クレイジー・リー」シリーズが全4巻、外伝1巻。ダーティプリンスが全5巻。表紙、挿絵は加藤龍勇+後藤啓介

「クレイジー・リー」シリーズ[編集]

  1. 極道戦士、翔ぶ!
    1987年2月、ISBN 4-257-76367-1
  2. 不死身の魔王
    1987年4月、ISBN 4-257-76374-4
  3. 青い眼の死神
    1987年8月、ISBN 4-257-76384-1
  4. 帝王の自画像
    1987年11月、ISBN 4-257-76398-1

1987年12月には、カセットブック/CD「クレイジー・リー:極道戦士、翔ぶ!」が発売されている。ISBN 4-257-20006-5

1990年9月にシリーズ前日譚となる「クレイジー・リー 誕生!」が書き下ろしで発売されている。ISBN 4-257-76532-1

あらすじ[編集]

殺しも厭わない宇宙海賊“陽気な(クレイジー)リー”として名を馳せるリー・レフティ。アドリア連邦に占領されたサンタ・バルバラ連邦のウルビーノ王子にうりふたつであったことから、ララに担がれてサンタ・バルバラ連邦再興の旅に出る。孤立による平和を主義としていた地球を味方につけたリーたちは、地球艦隊を率いてアドリア連邦の智将ケン・ドクターと戦う。

その戦いの中、リーは宇宙海賊の若頭から統治者へと成長していった。

ダーティプリンス[編集]

  1. 極道戦士、再び!
    1988年12月、ISBN 4-257-76444-9
  2. 野望の蜃気楼
    1989年4月、ISBN 4-257-76467-8
  3. 追想の光と影
    1989年8月、ISBN 4-257-76484-8
  4. 勝利者の航跡
    1989年12月、ISBN 4-257-76503-8
  5. 自由への賛歌
    1990年5月、ISBN 4-257-76519-4

あらすじ[編集]

先の大戦を静観し、地球が蓄えてきた兵力も枯渇したことを見抜いた海王星=リエン・ポーのビック・コアは、全宇宙の制覇に乗り出した。

主な登場人物[編集]

は、カセットブック/CD版における配役

リー・レフティ
- 井上和彦
主人公。
ララ
サンタ・バルバラ連邦の公女
トロイ
声 - 幹本雄之
リーのお目付け役。参謀として働く。
ブルガーコフ
トロイ亡き後の参謀役に就くが、机上での作戦立案が主であったために、大きな過ちを犯す。
ケン・ドクター
アドリア連邦宇宙艦隊総長。星間警備隊長時代にリーの義父たちを(宇宙海賊として)殺害しており、リーからは仇とされている。
敵艦隊を分断し、個々に殲滅する「四分二分戦法」を得意とする。
ビック・コア
ダーティプリンスでの敵役。リエン・ポー大統領。