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「タービダイト」の版間の差分

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==概要==
== 概要 ==
一般に、タービダイトにおいては級化層理が発達しており、他に、ブーマ・シーケンス (Bouma sequence) と呼ばれる特徴的かつ規則的な[[ラミナ]]と級化層理部の重なりからなる堆積構造や下層の[[侵食]]などが見られる。
一般に、タービダイトにおいては級化層理が発達しており、他に、{{仮リンク|ブーマ・シーケンス|en|Bouma sequence}}と呼ばれる特徴的かつ規則的な[[ラミナ]]と級化層理部の重なりからなる堆積構造や下層の[[侵食]]などが見られる。


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2012年6月15日 (金) 14:01時点における版

ゴルゴリオーネ(南イタリア)にある中新世のタービダイト層
高知県室戸岬のタービダイト層

タービダイト: turbidite[1])は、海底堆積物の一。混濁流(乱泥流、turbidity current[1]堆積物[2]級化層理が発達した砂岩泥岩の互層を特徴とする。

概要

一般に、タービダイトにおいては、級化層理が発達しており、他に、ブーマ・シーケンス英語版と呼ばれる特徴的かつ規則的なラミナと級化層理部の重なりからなる堆積構造や下層の侵食などが見られる。

大陸棚斜面において発生した混濁流が海底谷を下り、深海底に堆積し形成されたものがタービダイトである。地形としては、海底扇状地を形成するものとなる。混濁流の発生は間欠的に起こるものであり、それにより砂泥互層が形成される。

脚注

  1. ^ a b 文部省編『学術用語集 地学編』日本学術振興会、1984年、382頁。ISBN 4-8181-8401-2http://sciterm.nii.ac.jp/cgi-bin/reference.cgi 
  2. ^ 室戸ジオパーク推進協議会事務局. “どーんと付加体(M.室戸岬)”. 室戸ジオパーク公式サイト. 2012年6月15日閲覧。

関連項目