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'''誘導加熱'''(ゆうどうかねつ、{{Lang-en-short|induction heating}}<ref>{{Cite book|和書 |
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[[導線]]に[[交流]]電流を流すと、その周りに向き、強度の変化する[[磁力線]]が発生する。その近くに[[電気]]を通す物質(通常は[[金属]])を置くとこの変化する[[磁力線]]の影響を受けて、金属の中に[[渦電流]]が流れる。金属には通常[[電気抵抗]]があるため、金属に電流が流れると、[[電力]]=[[電流]]<sup>2</sup>×[[電気抵抗|抵抗]] 分の[[ジュール熱]]が発生して、金属が自己発熱する。この現象を誘導加熱という。[[変圧器]]や[[磁気ヘッド]]のコアに生ずる誘導加熱は損失だが、熱を積極的に利用すれば、調理器具等に利用することができる。効率を上げるため、導線を[[コイル]]状にするのが一般的である。 |
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通常の誘導加熱ではコイルの真中に金属を置くが、IH調理器の場合は構造上コイルの上に金属が置かれる(上図参照)。 |
通常の誘導加熱ではコイルの真中に金属を置くが、IH調理器の場合は構造上コイルの上に金属が置かれる(上図参照)。 |
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* [[溶接]] - 高周波誘導溶接(高周波誘導圧接)で使われる |
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* 誘導加熱[[ろう付け]] |
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<!-- ノートにある通り、発生するのは起電力で、抵抗に応じた電流が流れるとすると、抵抗が小さいほど電力が大きいので、この節の説明は変に思える。復帰される際には出典を。 |
<!-- ノートにある通り、発生するのは起電力で、抵抗に応じた電流が流れるとすると、抵抗が小さいほど電力が大きいので、この節の説明は変に思える。復帰される際には出典を。 |
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== 誘導加熱に使える金属 == |
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2012年3月11日 (日) 14:33時点における版
誘導加熱(ゆうどうかねつ、英: induction heating[1]、IH)は、電磁誘導の原理を利用して電流を流して、発熱させること。
誘導加熱は、新しい調理器具の加熱方式として家庭の中でも普及しつつあり、これを利用した調理器具を電磁調理器(IH調理器)という。
誘電加熱と誘導加熱
電子レンジの原理であるマイクロ波加熱などの誘電加熱は、誘電体である不導体を加熱するもので、誘導加熱とは原理が異なる。誘電加熱、誘導加熱のどちらも電磁(波)加熱である。電波を使う電磁波加熱を電波加熱、高周波を使うものを高周波加熱という。
原理
導線に交流電流を流すと、その周りに向き、強度の変化する磁力線が発生する。その近くに電気を通す物質(通常は金属)を置くとこの変化する磁力線の影響を受けて、金属の中に渦電流が流れる。金属には通常電気抵抗があるため、金属に電流が流れると、電力=電流2×抵抗 分のジュール熱が発生して、金属が自己発熱する。この現象を誘導加熱という。変圧器や磁気ヘッドのコアに生ずる誘導加熱は損失だが、熱を積極的に利用すれば、調理器具等に利用することができる。効率を上げるため、導線をコイル状にするのが一般的である。
通常の誘導加熱ではコイルの真中に金属を置くが、IH調理器の場合は構造上コイルの上に金属が置かれる(上図参照)。
誘導加熱の応用
一般家庭での応用
- 電磁調理器(IH調理器)
産業界での応用
- 溶接 - 高周波誘導溶接(高周波誘導圧接)で使われる
- 溶解
- 焼きばめ - シャフトにリング状の物を強固にはめ込む際リングを短時間で全体を高温に加熱させシャフトへはめる
- 焼入れ - 高周波焼入れで使われる
- はんだ付け
- 誘導加熱ろう付け