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オタテドリ科

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
オタテドリ科
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: スズメ目 Passeriformes
亜目 : タイランチョウ亜目 Tyranni
下目 : カマドドリ下目 Furnariides
小目 : カマドドリ小目 Furnariida
上科 : ジアリドリ上科 Grallarioidea
: オタテドリ科 Rhinocryptida
学名
Rhinocryptidae (Wetmore1930)
和名
オタテドリ(尾立鳥)
英名
Tapaculo
亜科

オタテドリ科 (オタテドリか、Rhinocryptidae) は、鳥類スズメ目の科である。

オタテドリ(尾立鳥)と呼ばれる[1]

特徴

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生息地

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中南米に生息する。

形態

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全長11–25.5センチメートル[1]

体は丸みがあり、脚は長く頑丈[1]

羽色は黒や褐色の地味な色である[1]

生態

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ミソサザイのように尾を立てる習性がある[1]

あまり飛ばず、森林・草原などの地上に住み、昆虫蜘蛛などを捕食する[1]

森林棲の種類は単独性、低木林・草原棲の種類は、繁殖期以外には群れになる[1]

卵はいちどに2~4個産み、雌雄が共同で抱卵と育雛をする[1]

大きくて単調な声で鳴く[1]

系統と分類

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アメリカ大陸に分布する新世界亜鳴禽類の1科である。最初に記載された属はクロアカオタテドリ属 Pteroptochos Kittlitz1830 だが、カンムリオタテドリ属 Rhinocrypta Gray1840 にもとづく科名が使われている。

2つの亜科に分かれる。おそらくジアリドリ科 Grallariidae と姉妹群であり、合わせてジアリドリ上科 Grallarioidea を形成する[2]

かつてオタテドリ科に分類されていたムナオビオタテドリ属 Melanopareia は小目レベルで別系統であり、別科ムナオビオタテドリ科 Melanopareiidae に分離された[2]。一方、かつてオタテドリ科に含まれないという説もあった ホシオタテドリ Psilorhamphus はオタテドリ科に含まれる[3]

カマドドリ下目
アリドリ小目

アリドリ科 Thamnophilidae

ムナオビオタテドリ科 Melanopareiidae

アリサザイ科 Conopophagidae

カマドドリ小目
ジアリドリ上科

ジアリドリ科 Grallariidae

オタテドリ科

タンビオタテドリ亜科 Scytalopodinae

カンムリオタテドリ亜科 Rhinocryptinae

カマドドリ上科

アリツグミ科 Formicariidae

カマドドリ科 Furnariidae

属と種

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以下の属と種は国際鳥類学会議 (IOC) による。12属56種が属す[4]

これらを Moyle et al. (2009)[2]による2亜科に分けた。Moyle et al. がサンプリングしていない属は Ericson et al. (2010)[3]によった。ただし、「カンムリオタテドリ亜科 Rhinocryptinae ?」とした2属は、 Moyle et al. によるとカンムリオタテドリ亜科の基底で分岐しているが、Ericson et al. ではタンビオタテドリ亜科のほうに近縁である。

参考としてムナオビオタテドリ科の属と種も記す。

カンムリオタテドリ亜科 Rhinocryptinae

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カンムリオタテドリ亜科 Rhinocryptinae ?

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タンビオタテドリ亜科 Scytalopodinae

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ムナオビオタテドリ科 Melanopareiidae

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出典

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  1. ^ a b c d e f g h i 樋口広芳, “オタテドリ”, 日本大百科全書, Yahoo!百科事典, 小学館, http://100.yahoo.co.jp/detail/%E3%82%AA%E3%82%BF%E3%83%86%E3%83%89%E3%83%AA/ 
  2. ^ a b c Moyle, Robert G.; Chesser, R. Terry; et al. (2009), “Phylogeny and phylogenetic classification of the antbirds, ovenbirds, woodcreepers, and allies (Aves: Passeriformes: infraorder Furnariides)”, Cladistics 25: 1–20, doi:10.1111/j.1096-0031.2009.00259.x 
  3. ^ a b Ericson, P. G. P.; Olson, S. L.; et al. (2010), “Circumscription of a monophyletic family for the tapaculos (Aves: Rhinocryptidae): Psiloramphus[sic] in and Melanopareia out”, J. Ornithol. 151 (2): 337–345, doi:10.1007/s10336-009-0460-9 
  4. ^ Gill, Frank; Donsker, David, eds. (2012), “Antbirds to tapaculos”, IOC World Bird Names, version 2.11, http://www.worldbirdnames.org/n-lyrebirds.html