魔女大戦 32人の異才の魔女は殺し合う
魔女大戦 32人の異才の魔女は殺し合う | |
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ジャンル | バトル・ダーク・ファンタジー |
漫画 | |
原作・原案など | 河本ほむら(原作) |
作画 | 塩塚誠 |
出版社 | コアミックス |
掲載誌 | 月刊コミックゼノン |
レーベル | ゼノンコミックス |
発表号 | 2020年12月号 - |
発表期間 | 2020年10月24日[1] - |
巻数 | 既刊5巻(2022年10月20日現在) |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画 |
ポータル | 漫画 |
『魔女大戦 32人の異才の魔女は殺し合う』(まじょたいせん さんじゅうににんのいさいのまじょはころしあう、英題:The War of Greedy Witches)は、原作:河本ほむら、作画:塩塚誠による日本の漫画作品。『月刊コミックゼノン』(コアミックス)にて、2020年12月号より連載中[1]。
あらすじ
百年戦争の英雄ジャンヌ・ダルクは火刑に処され、死の間際に別世界へ飛ばされる。そこには、現世の歴史で偉業を成した魔女と呼ばれる女性たちがいた。魔女たち32人が集い、互いの欲を賭けた魔女千夜血戦(ヴァルプルギス)が幕を開ける。
登場人物
魔女
悪魔女王アグラット・バット・マハラットに選ばれた32人の女性。それぞれが現世にて善悪を問わずに大いなる偉業を成した古今東西の歴史上の人物たち。1人だけが叶えられる「欲」のために魔女千夜決戦というトーナメント戦に参加する。
- ジャンヌ・ダルク
- 主人公。『無』の魔女。持っている欲は『無欲』。悪魔たちに32人目の魔女として選ばれる。第1回戦第2試合に出場。
- 幼い頃から他者の命令に従って生きてきたため「欲」をもたない。そのためリリムとリリスには参加資格を疑問視されるが、アグラットからは「最もおぞましき欲を持つ魔女」とみなされている。
- 第1回戦第2試合、武則天と対戦。
- 魔装:無貌の乙女(ラ・ビュセル・ド・アンフィニ)
- 無魔法
- 対戦相手が抱く「欲」や「感情」に共鳴して己の能力に昇華させる。
- 軌跡の聖乙女・紅蓮(ラ・ビュセル・ド・ラージュ)
- 武則天が抱いていた「怒り」の感情に呼応し、武器である両手の十字架状の盾に炎を纏わせる。
- 義憤の業火(フラム・デ・コレール)
- 炎を纏わせた十字架状の盾を相手に振り上げ切り裂く。
- 巴御前
- 『豪』の魔女。持っている欲は『悪滅欲』。額に「源」の紋章が刻まれている。第1回戦第1試合⇒第2回戦第1試合に出場。
- 「一人当千(いちにんとうせん)」と称される程の剛力の持ち主であり、魔法で出来た拘束器具を自身の力だけで外すことが出来る。更に「悪・即・滅」の心情を持っており、自身が「悪」とみなしたものに屈することを許さず最後まで戦い続ける強い心も持つ。
- 第1回戦第1試合、エリザベート・バートリーと対戦。エリザベート・バートリーが繰り出す拷問器具の攻撃に負傷していくも持ち前のパワーで跳ね除けていき、逆にエリザベートに手傷を負わせていく。エリザベート・バートリーが距離を取ったタイミングを見計らい豪魔法・禍断の空弓を発動し、エリザベート・バートリーに致命傷を負わせることに成功し1回戦の勝利を収めた。
- 魔装:大刀一人千力(だいとういちにんせんりき)
- 鎧甲冑を纏い、武器である薙刀をさらに大型にする。
- 豪魔法:禍断の空弓(まがたちのからゆみ)
- 巴御前の背丈並みの大型の弓を出現させる。接近戦の時に使用していた薙刀を矢に使用する。放った矢は全てを貫くほどのとてつもない貫通力を持つ。
- ただし巴御前が持っている魔力を相当量込めるため、一射ごとに消耗が激しく肉体に多大の負荷がかかる。
- エリザベート・バートリー
- 『血』の魔女。持っている欲は『嫐欲』。左胸に鎖で描かれたハート型の紋章が刻まれている。第1回戦第1試合に出場。
- 嫐り殺すことを何よりの愉悦とし、アグラット曰く「誰よりも人間を壊してきた女」と言われている。11歳の頃、美しい召使いマーシュを不慮の事故によりナイフで刺殺してしまいその壊れる様に興奮したことが起因する。壊れる様が美しいと思い嫐り殺していきたいことは紛れもない彼女の欲であるが、彼女の真の欲は「己自身が美しく壊れたい」という所にあった。
- 第1回戦第1試合、巴御前と対戦。無数の拷問器具を駆使して巴御前の体を傷つけていく。しかし巴御前に豪魔法・禍断の空弓の発動を許してしまい、放たれた矢で右手が消し飛ばされてしまう。それでも最後の力を振り絞り、全ての拷問器具を集約させて放つ攻撃「真紅の断末魔」を放ったが、巴御前の放った禍断の空弓・二の矢で致命傷を受ける。死の間際に瀕して自身の真の欲に気付き、巴御前の「美しい」という言葉で達せられたことに満足し消滅していった。
- 魔装:血の伯爵夫人(カウンテス・オブ・ブラッド)
- 深紅の服を身に纏い、武器として刺股状の拷問器具を顕現させる。腰に巻いている革ベルトに手持ちサイズの拷問器具を小型化して収納している。
- 血魔法:朱殷の遊び部屋(レッド・プレイルーム)
- 「我『凌辱』を欲す」の言葉により発動。大型の鉄の処女(アイアン・メイデン)と共に無数の拷問器具が宙に浮いた状態で現れ、それを自由自在に操ることが出来る。
- 針千本・朱(ブラッディ・プロミス)
- 敵の拘束とかに使用する大量の杭を敵の周囲に差し込み、動きを封じる。
- 真紅の断末魔(レッド・スクリーム)
- 朱殷の遊び部屋で呼び寄せた全ての拷問器具を一つに集約し繋ぎ合わせて巨大な一つの武器として完成させたものを敵に向かって放つ。
- 武則天
- 『覇』の魔女。持っている欲は『天上欲』。右の人差し指先に「牡丹」の紋章が刻まれている。第1回戦第2試合に出場。
- 中華の皇帝になっても覇道が続いていると言う傲慢不遜な性格の持ち主。その覇道を阻むものは徹底的に容赦なく制裁を下す。
- 第1回戦第2試合、ジャンヌ・ダルクと対戦。対戦前にジャンヌ・ダルクに自害を要求するなど不遜な命令を下す。しかしジャンヌ・ダルクがその命令を拒否すると魔装を発動し対戦する。序盤は現世の武器で戦おうとするジャンヌ・ダルクをあざけ笑いいたぶり勝利を確信する。だがなお食い下がるジャンヌ・ダルクに怒りを感じ覇魔法でとどめを刺そうとしたが、その怒りをジャンヌ・ダルクに共鳴され魔装の発動を許してしまう。
- 魔装:凌征夷蛮戎狄(りょうせいいばんじゅうてき)
- 腕に甲冑を纏わせ、武器として持ち手部分が青龍偃月刀となった大槌を顕現させる。
- 覇魔法
- 自身の怒りを呼応させた暴風を生み出す。
- 九似昇天咬(きゅうじしょうてんこう)
- 武器である大鎚に暴風を纏わせ、そのまま相手に叩きつける。
- 皇煌・降龍招来(こうこう・こうりゅうしょうらい)
- 敵の周囲に暴風を巻き起こし逃げ場をなくした状態で、上から青龍偃月刀で突き刺しに行く。
- 天上天下融通無碍(てんじょうてんげゆうづうむげ)
- 極限まで全身に風を纏い縦横無尽な高速移動や高速から繰り出す高攻撃力と連撃を可能にさせる状態。しかし身に纏う暴風は武則天自身さえも身を刻んでしまう諸刃の剣となってしまうリスクがある。
- 天鎧嵐尽(てんがいらんじん)
- 武器に竜巻を発生させるほどの風を纏わせて攻撃する渾身の一撃。
- クレオパトラⅦ世
- 『愛』の魔女。持っている欲は『真愛欲』。右腕に「翼を持った蛇」の紋章が刻まれている。第1回戦第3試合に出場。
- 第1回戦第3試合、卑弥呼と対戦。
- 魔装:命冥加たる艶美(アフロディーテ・モイラ)
- 愛魔法:蠱惑の摩手(アフロディーテ・ブラキオラス)
- 卑弥呼
- 『鬼』の魔女。持っている欲は『求心欲』。第1回戦第3試合に出場。
- 第1回戦第3試合、クレオパトラと対戦。
- 魔装:日出処鬼巫女(ひいずるところのおにみこ)
- 鬼魔法:森羅万象共鏡(しんらばんしょうともかがみ)
- マタ・ハリ
- 『密』の魔女。第1回戦第4試合に出場。
- 第1回戦第4試合、メアリー・リードと対戦。メアリー・リードからの猛攻をことごとく躱していき、魔法などの能力の全容を明かすことなく短時間で勝利を収める。
- 魔装:踊り踊る理想郷(ダンス・ダンス・ユートピア)
- メアリー・リード
- 『海』の魔女。持っている欲は『友愛欲』。左目に「錨」の紋章が刻まれている。第1回戦第4試合に出場。
- もう一人の人格にアン・ボニーを宿す二重人格者。魔女千夜決戦を勝ち抜いたら、再び海に出て航海する夢を持っている。
- 第1回戦第4試合、マタ・ハリと対戦。開始早々出し惜しみなくマタ・ハリに魔装による直接攻撃や魔法による砲撃攻撃を猛攻をしていく。しかしマタ・ハリにことごとくかわされ、一瞬で心臓を一突きされ敗退する。
- 魔装:双錨の海賊(パイレーツ・オブ・ダブルアンカー)
- マントを羽織り、鎖で繋がった2つの錨を武器に出現させる。
- 海魔法:七つの海の女王達(クイーンズ・オブ・セブンシーズ)
- 「我『大海』を欲す」の言葉により発動。武器である錨を地面に差し込み、そこから海を湧き出し海賊船を召喚する。
- 召喚した海賊船からの砲撃にて遠距離攻撃をするが、間合いを詰められて近接攻撃に転じるために地面に刺した錨を抜くと魔法の効力が切れて海や海賊船が消えていく。
- マリー・アントワネット
- 『純』の魔女。持っている欲は『君臨欲』。右人差し指と中指に「薔薇」の紋章が半分ずつ刻まれており、指をくっつけることで一つの「薔薇」の紋章になる。第1回戦第5試合に出場。
- 悪魔女王・アグラットの前にしても崩れない気高さを持つ少女。当初は自身の戦闘能力の無さを自覚し魔女千夜決戦を辞退しようとするが、悪魔との契約で得た魔法の力を見て戦いに意欲を見せる。
- 第1回戦第5試合、エカチェリーナ2世と対戦。
- 魔装:百の花びらを纏う薔薇(ロサ・ケンティフェリア)
- 純魔法:王妃の心象(ル・アーチ・ドゥ・ラ・レーヌ)
- 「我『服従』を欲す」の言葉により発動。マリー・アントワネットが怖れたあと乗り越えた物を影から喚び出す。
- 作中で喚び出した物は、ギロチン台・犬。
- エカチェリーナ2世
- 『意』の魔女。持っている欲は『総欖欲』。胸の谷間に三本剣の紋章が刻まれている。第1回戦第5試合に出場。
- 第1回戦第5試合、マリー・アントワネットと対戦。
- 魔装:生まれながらの王(ナチュラル・ボーン・キング)
- 意魔法によって、俊敏性を高めて近接戦で使用する「剣撃モード(ルイーツァリ-)」、動体視力を高めて遠距離戦で使用する「銃撃モード(スナイペル-)」、パワーを高めてパワーファイトで使用する「騎馬モード(カヴァリェーリア-)」と複数の魔装を持っており当意即妙でその場の闘いに最適な魔装を顕現させる。
- 意魔法:エカチェリーナ"大帝"(-ヴェリーカヤ)
- 「我『冠』を欲す」の言葉により発動。闘いの状況に合わせて、その場に適応した魔装に変更することが出来る。
- マリ・キュリー
- 第1回戦第6試合に出場。
- 黄月英
- 第1回戦第6試合に出場。
- 八百屋お七
- 『焔』の魔女。
- 第1回戦第7試合に出場。
- 織姫
- 第1回戦第7試合に出場。
- ボニー・パーカー
- 第1回戦第8試合に出場。
- モナ・リザ
- 第1回戦第8試合に出場。
- アガサ・クリスティ
- 第1回戦第9試合に出場。
- イザボー・シェイネ
- 第1回戦第9試合に出場。
- アンナ・パブロワ
- 第1回戦第10試合に出場。
- 厳詠春
- 『武』の魔女。
- 第1回戦第10試合に出場。
- ラクシュミー・バーイー
- 第1回戦第11試合に出場。
- 佐々木累
- 第1回戦第11試合に出場。
- リュドミラ・パヴリチェンコ
- 第1回戦第12試合に出場。
- 紫式部
- 第1回戦第12試合に出場。
- 楊貴妃
- 第1回戦第13試合に出場。
- シャルロット・コルデー
- 第1回戦第13試合に出場。
- アメリア・イアハート
- 第1回戦第14試合に出場。
- マリア・アンナ・モーツァルト
- 第1回戦第14試合に出場。
- 小松姫
- 第1回戦第15試合に出場。
- ゼノビア
- 『戦』の魔女。
- 第1回戦第15試合に出場。
- ラ・ヴォワザン
- 第1回戦第16試合に出場。
- フローレンス・ナイチンゲール
- 第1回戦第16試合に出場。
悪魔
- アグラット・バット・マハラット
- 悪魔女王。魔女千夜血戦の主催者。
- リリム&リリス
- アグラットの側近である2人の悪魔。
- ジャンヌ・ダルクに「契約」を結ばせて魔界へと案内したのち、32人の魔女たちに魔女千夜血戦のルールを説明する。
- リリートゥ
- 魔女千夜決戦の実況を務める悪魔。
- キスキル=リラ
- アグラットの配下の悪魔。魔女たちの力を分析・解説する。
- ブベル
- 癒やしの悪魔。医務室にて勝者の治療を担当する。
作中用語
- 魔女
- 『欲』
- 魔女千夜血戦に参加する魔女たちの力の源。
- 魔装
- 魔女が持つ『欲』を武器や鎧にする魔女の戦闘装束。
- 魔法
- 魔女が持つ『欲』を源とし発露する異能。
- 魔女千夜血戦(ヴァルプルギス)
- 最強の『欲』を持つ魔女を決めるための1対1のデスマッチトーナメント。トーナメントに勝ち抜き32名の頂点になった者は悪魔女王アグラット・バット・マハラットの力によって自身が持つ『欲』を叶えることが出来る。しかし、敗北した者は本来輪廻転生できる魂が完全に消滅してしまう「永遠の死」を受ける。
- なお、試合の勝者は四肢欠損などの重傷を負ったとしても、生きてさえいれば次戦までに戦闘可能な状態に治療してもらえる。
- 魔女階位(ウィッチズ・オッズ)
- 魔女千夜血戦を利用して行われている一種の賭博、もしくはその賭博における魔女のオッズ。
- 来世の生まれ変わり先はその人物がもつ『徳』の大小によって決まるが、魔女千夜血戦の観戦者は自身の『徳』を「推し魔女」に賭けることができる。リスクはあるものの、応援する魔女が優勝すれば『徳』が何倍にも増え、より良い来世を迎えることができる。ただし、オッズはあくまで魔女の経歴のみに基づく予想であり、必ずしも実際の強さを表すものではない。
書誌情報
- 河本ほむら(原作)・塩塚誠(作画)『魔女大戦 32人の異才の魔女は殺し合う』コアミックス〈ゼノンコミックス〉、既刊5巻(2022年10月20日現在)
- 2021年6月18日発売[2]、ISBN 978-4-86720-242-5
- 2021年9月18日発売[3]、ISBN 978-4-86720-264-7
- 2021年12月20日発売[4]、ISBN 978-4-86720-287-6
- 2022年6月20日発売[5]、ISBN 978-4-86720-392-7
- 2022年10月20日発売[6]、ISBN 978-4-86720-431-3
出典
- ^ a b “「賭ケグルイ」の河本ほむら原作、魔女たちの殺し合い描く新連載「魔女大戦」”. コミックナタリー (ナターシャ). (2020年10月24日) 2021年6月22日閲覧。
- ^ “巴御前VSエリザベート・バートリー!女性偉人32人がデスマッチ「魔女大戦」1巻”. コミックナタリー (ナターシャ). (2021年6月18日) 2021年6月22日閲覧。
- ^ “【9月18日付】本日発売の単行本リスト”. コミックナタリー (ナターシャ). (2021年9月18日) 2021年9月18日閲覧。
- ^ “【12月20日付】本日発売の単行本リスト”. コミックナタリー (ナターシャ). (2021年9月18日) 2021年12月20日閲覧。
- ^ “【6月20日付】本日発売の単行本リスト”. コミックナタリー (ナターシャ). (2021年6月20日) 2022年10月20日閲覧。
- ^ “【10月20日付】本日発売の単行本リスト”. コミックナタリー (ナターシャ). (2022年10月20日) 2022年10月20日閲覧。