コンテンツにスキップ

隈取磁極型誘導電動機

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。WikitanvirBot (会話 | 投稿記録) による 2012年1月11日 (水) 03:20個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (r2.7.1) (ロボットによる 追加: id:Motor kutub bayangan)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

スケルトンモータ
ステーターと隈取りコイル

隈取磁極型誘導電動機(くまとりじきょくがたゆうどうでんどうき)は、単相誘導電動機の一種である。くま取りコイルモータくま取り巻線形電動機隈取線輪型誘導電動機とも呼ばれる。

概要

隈取磁極は単相交流電源で使用する誘導電動機にて、始動トルクを得る方式の一つである。磁極の一部に短絡コイル(くま取りコイル)を巻くことにより励磁の遅れが発生し、回転磁界を発生させることで回転方向が決定する。単相誘導電動機としては構造が単純で安価であるが、効率が悪いため、小型で負荷の軽い冷却ファンなどの用途に使用される。基本的に逆転運転はできない。名称の『隈取』は、歌舞伎役者化粧と同じ由来で、を作ることを意味する。磁気的に考えると短絡コイルがあることで、その部分の磁化を遅らせる(影を作る、遮る)ためである。

角型タイプのモータは「スケルトンモータ」と呼ばれており、特に安価な交流モータとして扇風機等に使用されている。

参考文献

関連項目

外部リンク