長田健太郎
長田 健太郎(おさだ けんたろう, 1958年 - )は山口県在住の日本のアマチュア天文家。
人物
当時山口県立山口高等学校3年生の天文部員だった[1]1975年8月29日にはくちょう座に出現した3.0等の新星を発見した。のちに1.5等まで明るくなるこの新星は発見時も肉眼で見える記録的な明るさだったため数百もの発見報告が寄せられたが、長田の報告が最も早い時刻の発見となった[2]。
高校生による新天体の発見は快挙として社会的にも大きく知られることとなり、漫画家の横山泰三も新聞の一コマ時評漫画の題材として取り上げるほどだった[3]。
当時高校の屋上ドームにはニコン製口径15cmの屈折望遠鏡があるも、かつて天文部顧問だった教師が山口県立博物館に転勤してからは指導者がおらず部員が昼夜問わず使い放題で、天文活動に没頭できたという[3]。
この功績で翌年日本天文学会より天体発見賞を受賞している[4]。
小惑星(17546) Osadakentaroは長田の名前にちなんで命名された[5]。
脚注
- ^ “2003年の天体発見賞/天体発見功労賞”. 国立天文台. 2021年7月29日閲覧。
- ^ “IAUC 2826: N Cyg 1975”. CBAT. 2021年7月27日閲覧。
- ^ a b 渡辺和郎 (2016). “小惑星ガイド”. 天文ガイド (誠文堂新光社) 2016 (09): 115.
- ^ “日本天文学会天体発見賞 受賞者”. 日本天文学会. 2021年7月27日閲覧。
- ^ “(17546) Osadakentaro = 1993 SB2 = 1999 JX38”. MPC. 2021年7月29日閲覧。