鈴村裕輔
鈴村 裕輔(すずむら ゆうすけ、1976年7月1日 - )は、野球史研究家、名城大学外国語学部准教授、博士(学術)。
略歴
東京都生まれ。東京都立青山高等学校、法政大学文学部哲学科、同大学院人文科学研究科哲学専攻修士課程、同国際日本学インスティテュート社会科学研究科政治学専攻修士課程および同インスティテュート政治学研究科政治学専攻博士後期課程修了。2008年3月に法政大学より博士(学術)の学位を授与される[1]。法政大学国際日本学研究所客員学術研究員を経て現職。
高校在学時から藤澤文洋に師事してアメリカ野球の研究を行い[2]、1997年に『オールタイム大リーグ名選手101人』(日本スポーツ出版)にオジー・スミスの項目を担当して執筆活動を開始する。
以後、研究・執筆活動を行う傍ら、2003年には大リーグ公式ライセンスサイトMAJOR.JPにコラム「いま話題の選手たち」を連載し、2004年にはスカイパーフェクTV!の大リーグ中継解説者を務めた。現在、パンチョ伊東、八木一郎の第1世代、藤澤文洋、福島良一の第2世代につづく第3世代[3]としてメジャーリーグを題材にした活動を行い、事実上野球文化論では池井優の後継者となっている[4]。雑誌『体育科教育』(大修館書店)でコラム「スポーツの今を知るために」などを連載している。
このほか、比較思想、文化研究などの分野でも論文を発表しており、宗教家・哲学者の清沢満之の研究で博士号を取得し、野球文化学会会長、アメリカ野球愛好会副代表などを務める。
また、国立情報学研究所の提供する研究者向けサービス新世代研究基盤リサーチマップ(Researchmap)内の自身のページにて「研究ブログ」[5]を執筆し時事評論や研究活動報告等を行っている。
著書
単著
- 『MLBが付けた日本人選手の値段』(講談社[プラスアルファ新書], 2005年)
- 『メジャーリーグに日本人選手が溢れる本当の理由』(青春出版社,2007年)
- 『メジャーリーガーが使いきれないほどの給料をもらえるのはなぜか?』(アスペクト,2008年)
共著
共訳書
- (藤澤文洋)『大リーグ・スカウティングノート2000』(ザ・マサダ, 2000年)
論文
- 「石橋湛山の国技論を通してみる日本プロフェッショナル野球協約の問題」(「ベースボーロジー」第7号, 2006年)
- 「博士論文にみる米加両国の日本研究の動向」(「国際日本学」第3号, 2005年)
- 「天野貞祐と野球」(「ベースボーロジー」第5号, 2004年)
- 「芸術作品の範疇の変転について」(「哲学年誌」第34号, 2002年)
- 「『茶の本』における岡倉天心の文明論と芸術論について」(「哲学年誌」第33号, 2001年)
- 「録音が音楽に与えた影響について」(「哲学年誌」第32号, 2000年)
出典・脚注
- ^ 博士論文書誌データベース(国立情報学研究所)
- ^ 『メジャーリーガーが使いきれないほどの給料をもらえるのはなぜか?』(アスペクト,2008年) 、217ページより
- ^ アメリカ野球愛好会公式ホームページ
- ^ 猪熊建夫, 「名門高校の校風と人脈」『週刊エコノミスト』第90巻第53号(毎日新聞社,2012年), 47ページより
- ^ 鈴村裕輔-研究ブログ
関連項目
外部リンク
- 鈴村裕輔 - 研究者 - Researchmap - 国立情報学研究所社会共有知研究センターが運営する「Researchmap」での鈴村のページ