足立さやか
足立さやか (あだち さやか、1979年10月27日 - ) は埼玉県出身のコ・ドライバー。
経歴
中学で陸上部に所属していた足立は寛骨臼裂離骨折を負い、リハビリを経て回復する[1]。しかし、高校2年の時に再度同じ骨折を負い、このとき、同じリハビリスタッフと出会ったことから理学療法士を目指す[1]。
大学卒業後、就職した病院でラリーをしている医師に出会いラリーに興味を持つ[1]。その後、病院に勤めながらラリーに参戦する[1][2]。そのためラリー会場では第二赤十字病院による献血のブースを展開したり、救命救急講習の講師を務めるなど、赤十字の広報としても活動した[3]。
2002年から2005年まではドライバーとしてラリーに参戦[4]。2010年から勝田範彦とペアを組み、全日本ラリー選手権で4年連続コ・ドライバーチャンピオンを獲得[4]。さらに26戦連続ノーリタイアを記録した[4]。またTRDラリーチャレンジでトヨタ自動車社長の豊田章男のコ・ドライバーも散発的に務めている。
2017年にはTOYOTA GAZOO Racingのラリーチャレンジプログラムに抜擢され[5]、フィンランドに拠点を移した[4][6]。2018年現在までヤルッコ・ニカラのパートナーとなり、フィンランド国内選手権を中心にコ・ドライバーとしての修行に励んでいる。またGAZOO Racing公式サイト内で『ラリー塾』というページを持ち、ラリーの内側やコ・ドライバーという仕事について広めている[4]。
2018年終了を持ってドライバー育成プログラムが、リソースを勝田貴元に集中することを決めたため帰国。
以降は継続的な選手としての活動は行っていないが、全日本ラリー唐津2020での00カー乗車など散発的にコ・ドライバーとしての活動を継続している[7]。
エピソード
- 豊田章男は勝田と足立の勧めでラリーを始めたと公言している[8]。
- 全日本ラリーではノートを読み上げた後、低い声で同じ指示を繰り返すのが特徴。勝田の2015年以降のパートナーである石田裕一も同じ読み方を取り入れている。
- 2015年の全日本ラリーで組んでいた勝田貴元からは「さやかちゃん」と呼ばれていた。
- オンボード映像での発言や声がかわいいとネットで取り上げられることがしばしある[9][出典無効][10][出典無効]。
脚注
- ^ a b c d 足立さやか 2021, p. 23.
- ^ “理学療法士の足立さやかさん2010年ラリー選手権総合優勝!!”. PT-OT-ST.NET (2010年12月5日). 2017年10月28日閲覧。
- ^ “総合優勝コドラ足立さやかさんからのメッセージ”. 新城ラリー日記 (2010年9月30日). 2017年10月28日閲覧。
- ^ a b c d e “足立さやかラリー塾”. 2017年10月28日閲覧。
- ^ “足立さやか、フィンランドラリー選手権に参戦”. www.rallyplus.net (2017年1月12日). 2022年5月24日閲覧。
- ^ 足立さやか 2021, p. 25.
- ^ “全日本ラリー唐津:変則日程の最終ラウンド、初日トップは奴田原文雄 – RALLYPLUS.NET ラリープラス”. www.rallyplus.net. 2021年1月20日閲覧。
- ^ “新城ラリーに「行って来ました!」”. 2017年10月28日閲覧。[リンク切れ]
- ^ ユスism ラリー選手権での女性コ・ドライバーのナビゲートが可愛い(^^
- ^ モータリゼーションに愛を・・・ 足立さやか 『ヤダ!!痛い(>_<)☆』
参考文献
- 足立さやか「Rallyと出会ってから─ Rally Japan 2021に向けて─」『自動車技術』第75巻第2号、自動車技術会、2021年、22-25頁。