赤いピラミッド
座標: 北緯29度48分30秒 東経31度12分21秒 / 北緯29.80833度 東経31.20583度
赤いピラミッド(あかいぴらみっど、Red Pyramid)は、エジプトのダハシュールにある古代エジプト・古王国時代第4王朝のファラオでクフ王の父でもある、スネフェル王が建設したピラミッド。三大ピラミッドなどと共にメンフィスとその墓地遺跡として世界遺産に登録されている。
スネフェル王が先に建設した屈折ピラミッドの約1km北方に建てられ、初めて直線のラインを持ち、壁面が二等辺三角形になっている方錐形の真正ピラミッドである。高さは、クフ王のピラミッド、カフラー王のピラミッドに次いで3番目に高い。
高さ104.4m、底辺218.5m×221.5m、傾斜角度は43度19分。名前のとおり、表面の花崗岩が赤く見えることから名づけられた。最初から赤かったのではなく、建設当初は白い石灰石に覆われていたものが、大部分が持ち去られ、現在では基礎部分にその一部が残るのみである。
歴史
このピラミッドはスネフェルが建築した中で最後に当たる5番目のもので、4番目に建設した屈折ピラミッドのすぐ脇に建設されている。工事はスネフェルの治世30年に始まり、ピラミッドの落書きより建設に10年7ヶ月建設に要したと考えられる。[1]
構造
高さは104メートルあり、エジプトのピラミッドとしては3番目に高い。傾斜は43度19分と非常に緩く、底辺は220mもある。エジプトにある同規模のピラミッドと比べると、潰れたような外観になっている。この傾斜は屈折ピラミッドの上層部分と同じ角度である。また現在の外観を構成している岩は、三大ピラミッドで使われているものよりも小さい。
北壁の地面より28mのところに入り口があり、中に入ることができる。奥の部屋に至る通路と、その途中に3つの部屋のような空間が存在する。内部に装飾は一切無く、巨大な岩を組んで作成されている。内部に埋葬跡らしきものは見つかっていない。
ギャラリー
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入り口付近
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内部に入る通路
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内部の部屋の梁
関連項目
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参考文献
- Romer, John (2007). The Great Pyramid: Ancient Egypt Revisited. Cambridge University Press, Cambridge. ISBN 978-0-521-87166-2
- Lehner, Mark (1997). The Complete Pyramids. Thames and Husdon. ISBN 0-500-05084-8
脚注
記録 | ||
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先代 屈折ピラミッド |
世界一高い建造物 前2590年前後 – 前2570年前後 104 m |
次代 ギザの大ピラミッド |