西川祐子
西川 祐子(にしかわ ゆうこ、1937年9月15日 - )は、日本のフランス文学者・女性学者、元京都文教大学教授。夫は立命館大学名誉教授の西川長夫。
来歴
東京生まれ、京都育ち[1]。京都大学大学院仏文科修士課程修了、パリ大学で文学博士号、帝塚山学院大学助教授、京都文教大学文化人類学科教授、人間学研究所所長を2008年まで務めた。樋口一葉伝ほか著書多数。『古都の占領:生活史からみる京都1945-1952』(平凡社)による多角的な戦後史研究により平成29年度京都新聞大賞(文化学術賞)受賞。
著書
単著
- 『森の家の巫女高群逸枝』新潮社 1982。第三文明社レグルス文庫 1990
- 『花の妹 岸田俊子伝』新潮社 1986。岩波現代文庫 2019
- 『私語り樋口一葉』リブロポート(シリーズ民間日本学者) 1992。岩波現代文庫 2011
- 『借家と持ち家の文学史 「私」のうつわの物語』三省堂 1998
- 『近代国家と家族モデル』吉川弘文館 2000
- 『住まいと家族をめぐる物語 男の家、女の家、性別のない部屋』集英社新書 2004
- 『日記をつづるということ 国民教育装置とその逸脱』吉川弘文館 2009
- 『古都の占領 生活史からみる京都 1945-1952』平凡社 2017
編著
共編著
- 『フランス文学/男と女と』上村くにこ共編 勁草書房 1991
- 『共同研究 男性論』荻野美穂共編 人文書院 1999
- 『京都フィールドワークのススメ あるく・みる・きく・よむ』鵜飼正樹、高石浩一共編 昭和堂 2003
- 『共同研究 戦後の生活記録にまなぶ 鶴見和子文庫との対話・未来への通信』杉本星子共編 日本図書センター 2009
- 『フェミニズムの時代を生きて』上野千鶴子、荻野美穂共著 岩波現代文庫オリジナル、2011
- 『京都発!ニュータウンの「夢」建てなおします 向島からの挑戦』杉本星子, 小林大祐共編 昭和堂 2015
翻訳
- マリー・キュリー、イレーヌ・キュリー母と娘の手紙』人文書院 1975
- クリスチアーヌ・ロシュフォール(Christiane Rochefort)『追いつめられた子どもたち』人文書院 1978
- E.シュルロ(Évelyne Sullerot)、O.チボー『女性とは何か』人文書院 1983 天羽すぎ子・宇野賀津子共訳
- バルザック『十三人組物語』藤原書店(バルザック「人間喜劇」セレクション) 2002