西岡家住宅
西岡家住宅(にしおかけじゅうたく)は佐賀県嬉野市にある、商家にして歴史的建造物。国の重要文化財に指定されている。
概要
西岡家は船運で栄えた塩田津で代々石材業を営んでいた豪商であった。この地に居を構えたのは、西岡右左衛門で1587年(天正14年)のことである。現在の家屋は江戸時代末期の建築と推定される。当時は裏庭が川に面しており、資材の船運による搬出入作業をそこで行っていた。 商家であったため、家屋の通りに面した部分は、全体を解放できる作りになっており、土間と店の間の前面は、全体が開放できるよう、出入り口は「釣り大戸」にして空間を確保している。
西岡家住宅は1974年(昭和49年)2月5日に国の重要文化財に指定された。またこの塩田津一帯は重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。
建築概要
- 建築年代は19世紀中頃。
- 屋根は切妻造T字形、桟瓦葺、平入り。
- 大屋根の正面に破風が見られる、大壁造り。
- 正面11.8m、桁行17.9m。
- 背面突出部 桁行8.8m、梁間6.0m。
- 風呂場及び便所附属。
所在地
〒849-1411 佐賀県嬉野市塩田町大字馬場下甲720
アクセス
公開時間
- 公開自由(但し外観のみ)
- 内部も土日に公開する場合あり
参考文献
- 文化庁・国指定文化財データベースから"西岡家住宅"を検索
- 藤井恵介『日本の家4 中国 四国 九州 沖縄』講談社、2005年、107頁、ISBN 4-06-271074-9。
外部リンク
座標: 北緯33度7分48.0秒 東経130度3分35.2秒 / 北緯33.130000度 東経130.059778度