紅色
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16進表記 | #C22047 |
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RGB | (194, 32, 71) |
CMYK | (14, 98, 63, 0) |
マンセル値 | - |
表示されている色は一例です |
紅色(くれないいろ、べにいろ)は、キク科の紅花の汁で染めた鮮やかな赤色のこと。古名で「韓紅花(からくれない)」とも言い、この呼称は現代も使用されている。単に「くれない色」や「べに色」と言う場合もあるが、表す色に違いはない。
元来は、紅花の赤色色素カルタミン (carthamine) で染めた色を意味する。なお紅花にはカルタミンより多量の黄色色素があり、花は黄色い。
名称
上代の日本語では古来から染料として利用していた藍色を、色の種類にこだわらず染料の意味で「藍」と呼んだため、「くれない」の意味は「呉の藍」(くれのあい:呉の染料)の略で、呉の国から伝えられたのではと推測されているものの諸説ある。伝来ルートなど、具体的な詳細は現代も明らかになっていない。加えて、紅花の原産地はエジプトとアナトリア半島である。
なお、紅色の古名である韓紅は『広辞苑』によると、朝鮮半島の「韓から渡来した紅」より伝来の意味と説明がある[1]。
紅(こう)
細菌学では、英語のpurpleの訳語として紅色(こうしょく)を用いる。紅色細菌 (purple bacteria) など。この「紅色」はカロテノイドに由来し、実際の色は紫、赤、橙、褐色などさまざまである。
藻類学では、英語のred・学名のRhodo-の訳語として紅色(こうしょく)・紅(こう)を用いる。紅藻 (red algae) など。この「紅(色)」はクロロフィル aなどに由来する。
紅(こう、ホン)は、赤を意味する最も普通の現代中国語で、共産主義のシンボルとしての赤の意味でも紅を使う。紅衛兵など。
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ベニバナ - アザミのような形状、黄色から橙色の花を咲かせる
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乾燥したベニバナ
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トルコ産のベニバナ
脚注
- ^ 新村出編 『広辞苑』岩波書店 1983年