コンテンツにスキップ

粘液細菌

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。ChuispastonBot (会話 | 投稿記録) による 2011年11月7日 (月) 02:16個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (r2.7.1) (ロボットによる 追加: tr:Miksobakteri)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

ミクソコッカス目
Myxococcus xanthus
分類
ドメイン : 細菌 Bacteria
: プロテオバクテリア門
Proteobacteria
: δプロテオバクテリア綱
Deltaproteobacteria
: ミクソコッカス目 Myxococcales
学名
Myxococcales Tchan et al. 1948
下位分類(亜目)
  • シストバクター亜目
  • ソランギウム亜目
  • ナンノシスティス亜目

粘液細菌(ねんえきさいきん、slime bacteria、Myxobacteria、Myxococcales、ミクソコックス目、ミクソコッカス目)は、土壌細菌のひとつで、多細胞的な行動を起こすグラム陰性真正細菌である。

グラム陰性、好気従属栄養性。鞭毛は無く、滑走による移動能力がある。栄養状態が良い時は単独で増殖しているが、飢餓・個体密度増加・光照射などの刺激があると1~100万もの菌が集合し、0.1~0.5mm程の子実体と粘液胞子を形成する。この子実体は種により色、形などの特徴がある。栄養状態が良くなると再び栄養細胞を放出して元に戻る。生育環境や生活環は細胞性粘菌に似たところがある。

代表的な種Myxococcus xanthusは比較的詳しく調べられており、いくつかの生理活性物質が発見されている。ゲノムサイズは軒並み900万bpを上回り、解析済みの原核生物の中では最大である。2007年に報告されたSorangium cellulosumのゲノムサイズは1303万3779kbpと真核生物である出芽酵母(1200万bp)を上回っている。ORFは7000~10000箇所で出芽酵母の2倍近い。

分類

参考文献

  • Schneiker S et al. (2007). “Complete genome sequence of the myxobacterium Sorangium cellulosum”. Nature Biotechnology 25 (11): 1281–1289. doi:10.1038/nbt1354. 
  • Reichenbach H (2001). “Myxobacteria, producers of novel bioactive substances”. J Ind Microbiol Biotechnol 27 (3): 149–56. doi:10.1038/sj.jim.7000025. PMID 11780785.