コンテンツにスキップ

第一海軍卿

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Snlf1 (会話 | 投稿記録) による 2012年4月8日 (日) 10:27個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (現役が二人いるような誤表記だったので直す。関連文献。)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

”First Naval Lord”及び”First Sea Lord”と称される役職は、イギリス海軍における武官の最高のポストである。1771年にファースト・ネーバル・ロード (First Naval Lord) が設けられ、1868年にファースト・シー・ロード (First Sea Lord) と改称されたが、役割は同じであり、日本語では両者とも第一海軍卿と訳される。ファースト・ロード (First Lord of the Admiralty) が「第一海軍卿」と訳されることもあるが、こちらは「海軍大臣」或は「海軍卿」と訳されるのが一般的であり、「第一海軍卿」と表記されていれば通常「ファースト・ネーバル・ロード」又は「ファースト・シー・ロード」のことを指す。政治家と幹部級の官僚及び軍人で構成される海軍本部委員会 (Admiralty Board) の一員であり、同委員会に於ける制服組のトップである。日本海軍軍令部総長アメリカ海軍海軍作戦部長に相当する。1964年に海軍省、陸軍省、航空省が国防省に統合されることとなり、海軍本部も国防省に吸収されたが、第一海軍卿の役職名は維持され現在も存続する。

海軍本部委員会の制服組メンバーには他に以下の役職者がいた。

  • 第二海軍卿(人事担当)
  • 第三海軍卿(軍備担当)
  • 第四海軍卿(補給・衛生担当)
  • 第五海軍卿(海軍航空隊担当)

歴代第一海軍卿

サー・トマス・ハーディ(1830年-1834年)

ファースト・ネーバル・ロード(1771年-1868年)

ファースト・シー・ロード(1868年-1964年)

ファイル:Mountbatten.jpg
ルイス・マウントバッテン(1955年-1959年)

ファースト・シー・ロード(First Sea Lord) 1964年-

脚注

関連文献

  • 小林幸雄『図説イングランド海軍の歴史』原書房、2007年。