笛田 (鎌倉市)
地名の由来は不詳である。吾妻鏡では笛田を含めた高徳院の付近を「深沢里」と記している。初出は小田原衆所領役帳で「百廿八貫六百文 東郡笛田」と記されている。新編相模国風土記稿によると深沢荘津村郷に属していた。鎌倉時代から深沢郷は南北に分かれており、笛田は南深沢に属していた。
歴史
江戸時代初期には天領であったが、後に井上、牧野の両旗本領および下野国烏山藩領となり、幕末に再び天領となった。
明治22年(1889年)4月の町村制施行により、当村と梶原、上町屋、手広、寺分、常盤、山崎の7カ村が合併して深沢村が誕生し、笛田は字名となった。
昭和23年(1948年)1月,深沢村が鎌倉市と合併した際に鎌倉市の大字となる。笛田の南西部の丘陵地は鎌倉山と呼ばれるようになる。昭和60年(1985年)8月5日の住居表示変更で、笛田の一部が鎌倉山に組み込まれた。平成12年(2000年)5月8日の住居表示により、笛田一-六丁目となった。
寺社・旧跡
- 仏行寺
- 三嶋神社
参考文献
- 三浦勝男編 『鎌倉の地名由来辞典』 東京堂出版 2005
脚注