竹内オサム
竹内 オサム(たけうち おさむ、1951年7月1日[1]- 、本名・竹内長武)は、日本の漫画研究家、漫画家、同志社大学社会学部メディア学科教授。日本児童文学学会、日本子ども社会学会、マスコミュニケーション学会、各会員[2]。日本マンガ学会、日本アニメーション学会、各会員。
来歴
大阪府出身。大阪教育大学大学院修士課程修了。大阪国際女子大学教授、同志社大学文学部教授を経て、現職。専門は児童文化とマンガ史である。『マンガと児童文学の〈あいだ〉』で第14回日本児童文学学会奨励賞受賞。マンガ・アニメ・児童文化研究の同人誌『ビランジ』を主宰。
2018年、第21回文化庁メディア芸術祭で功労賞を受賞。
大学時代には漫画家を目指して投稿活動を行い、集英社主催の手塚賞の最終候補作に2度残った経験がある。卒業論文「『鉄腕アトム』におけるアトム像の変遷」を執筆する際に、手塚治虫に取材し、そのとき手塚から命名してもらったペンネームおさ・たけしで漫画作品も発表している[3]。
著作
漫画
- 『マグノリア』青心社 2006 ※おさ・たけし名義
評論
- 『マンガと児童文学の<あいだ>』大日本図書 1989
- 『手塚治虫論』平凡社 1992
- 『戦後マンガ50年史』筑摩書房「ちくまライブラリー」1995
- 『子どもマンガの巨人たち 楽天から手塚まで』三一書房 1995
- 『児童文化と子ども学』久山社:日本児童文化史叢書 1997
- 『漫画・まんが・マンガ』青弓社:PCCブックス 1998
- 『絵本の表現』久山社:日本児童文化史叢書 2002
- 『マンガ表現学入門』筑摩書房 2005
- 『手塚治虫 アーチストになるな』ミネルヴァ書房「ミネルヴァ日本評伝選」2008
- 『本流!マンガ学 マンガ研究ハンドブック』晃洋書房 2009
- 『手塚マンガの不思議』晃洋書房 2016
- 『手塚治虫は「ジャングル大帝」にどんな思いを込めたのか-「ストーリーマンガ」の展開』ミネルヴァ書房 2021
編著
- 『マンガ批評大系』全4巻 村上知彦共編 平凡社 1989
- 『アニメへの変容 原作とアニメとの微妙な関係』小山昌宏共編 現代書館 2006
- 『マンガ学入門』夏目房之介共編 ミネルヴァ書房 2009
- 『現代漫画博物館』編集委員/竹内・米沢嘉博・ヤマダトモコ、小学館漫画賞事務局編 小学館 2006