祖国
祖国(そこく)は、あるエスニックな集団がそこに長い歴史的なかかわりと深い文化的関連性を持っている文化的、地理的な地域についていうものである。「父祖の国」ともいう。また、英語ではファーザーランド(Fatherland)、フランス語ではパトリ(Patrie)と呼ばれる。
国民的なアイデンティティと結びついた土地といってもいい。一般的な名詞としては、その人がそこから由来している出身地でもある国。人種的、文化的なアデンティティとして帰属感を持っている国。似たような表現として、母国、故郷などがあるが、歴史的、文化的に用法が若干異なり、微妙なニュアンスの違いがある。
さまざまな意味
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在日コリアンと祖国
1世は、祖国に対する思いがあるであろう。日本生まれで日本育ちの2世以降は、どこが祖国なのか分からないと述べる者が多い。そのため、帰化すべきか否か、朝鮮名を名乗るべきか否かは、本人にとって葛藤となる。
在日本朝鮮人総連合会は、在日は日本在住の朝鮮公民であり、日本社会に同化すべきではないとの立場を取る。そのため、朝鮮学校で民族的アイデンティティーを養い、異国でも朝鮮人として生きていけるよう教育している。在日本朝鮮人総連合会の行う体系的な民族教育は、北朝鮮の独裁体制を賛美し、日本政府を敵視するなど、親北イデオロギー色が強いものとなっており、教育関係者の間ではしばしば批判の対象となっている。
日系人と祖国
米国の日系人の場合、米国と日本の間に戦争が起きたら、1世は迷わず日本のために戦うという。2世は、迷いながらも米国のために戦うという。3世は、迷わず米国のために戦うという。[要出典]
日本で事件を起こし、ブラジルに逃げ帰る日系人がいるが、彼の場合は、祖国は既にブラジルであると言えよう。
中央アジアの朝鮮人
李朝末期から、咸鏡北道の多くの朝鮮人が、故郷と風土が近い沿海州に移住した。しかし、スターリン時代に、「顔を見ただけでは日本の工作員と区別がつかない」との理由で[要出典]、中央アジアに強制移住させられた。中央アジア在住の朝鮮老人は、「木も草も山もよそよそしい」と語る。