相田卓三

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相田 卓三(あいだ たくぞう、1956年5月3日[1] - )は日本化学者工学博士東京大学大学院工学系研究科教授。専門は高分子超分子化学、生体関連化学。大分県出身。

略歴

研究内容

デンドリマー

高分子化学から展開し、デンドリマーの研究で大きな業績を挙げている。光をアンテナのように集め、中央部に伝える「光捕集デンドリマー」などの研究が知られる[3]。またこれを応用し、最大で水分98%を含みながらシリコンゴム並みの強度を実現した「アクアマテリアル」の開発は大きな注目を浴びた[4]

分子マシン

光エネルギーによって分子全体を大きくねじる「分子ペンチ」を開発[5]

グラファイトナノチューブ

ヘキサベンゾコロネン誘導体がらせん状に自己集合し、ナノチューブを形成することを発見[6]。さらにこれを太陽電池へと展開している。

生体分子

シャペロンタンパク質に半導体ナノ粒子硫化カドミウムを取り込ませ、安定化することに成功。また近年、シャペロンをつなぎ合わせたタンパク質ナノチューブの合成に成功している。

受賞

参考文献

  1. ^ a b c d e f g h 日本IBM科学賞 歴代受賞者一覧”. 日本IBM. 2012年2月9日閲覧。
  2. ^ a b c d e f AIDA JP”. 東京大学 化学生命工学専攻 相田研究室. 2012年2月9日閲覧。
  3. ^ Photoisomerization in dendrimers by harvesting of low-energy photons : Abstract : Nature
  4. ^ ポリマーに代わる「アクアマテリアル」:東大チームが開発 « WIRED.jp Archives
  5. ^ Access : Mechanical twisting of a guest by a photoresponsive host : Nature
  6. ^ Photoconductive Coaxial Nanotubes of Molecularly Connected Electron Donor and Acceptor Layers

外部リンク