目やに

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目やに(めやに:目脂)とは、から出る分泌物である。俗称は目糞(めくそ、目屎)・目垢(めあか)、医学用語としては眼脂(がんし)と呼ばれる。 結膜角膜上皮から分泌されているムチンを主成分とする粘液に、血管から漏れた血液細胞まぶたからの老廃物・ほこりなどが混じったものでできている。

通常はまばたきによって涙とともに目頭の涙嚢に洗い流されているが、睡眠中にはこの作用がないため、起床時には健常者でも目頭や目尻に少量の乾いた目やにが付着していることがある。 しかし大量の目やにが出たり、色がおかしい、が混じるなどの異常が見られたりした場合には、結膜炎・涙嚢炎・鼻涙管狭窄・さかまつげなどによる角膜炎・ドライアイなど、様々な眼疾患の可能性があるので医師に相談した方が良い。

目やにの取り方

清潔な手指等でこすり落としたり、洗顔・洗眼によって洗い落とすのが一般的であるが、幼児や要介護者などのように目やにを自力で取り除けない者の場合は第三者が手伝う必要がある。放置すると目やにが固着して目が開けられなくなることもある。

ガーゼ等で目頭から目尻の方向にふき取るのが良い。目やにがこびりついている場合にはガーゼを水や湯で湿らせる。殺菌の目的でホウ酸水などを使うこともある。

関連項目