畔上道雄

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畔上 道雄(あぜがみ みちお、1914年[1] - 1983年[1])は、日本の工学者。専門は電子工学大脳生理学心理学などの学際領域である生体情報科学[1]工学博士[1]群馬大学名誉教授[1]。「電磁球関数」の研究で国際的にも高く評価される一方で[1]、作家としての一面もあった[1]

人物[編集]

千葉県生まれ。父は内村鑑三の門下生でキリスト教独立伝道者の畔上賢造早稲田大学工学部電気工学科卒業[1]日本電信電話公社を経て[1]群馬大学教授を務めた[1]。自身の著書を教科書として木訥とした独特の講義は、学生達の人気を呼んだ[要出典]。趣味のゴルフや推理小説にも造詣が深く、「思想の科学」「大衆文学研究会」会員として評論活動を展開した[1]

『ゴルフの科学』(講談社・ブルーバックス)は、この種の本としてはめずらしいロングセラーとなった[要出典]。また、病床で執筆した『推理小説を科学する-ポーから松本清張まで』が死後に発刊されて話題となった[要出典]

主な著書[編集]

  • 『電気磁気学-解説と演習』(理工図書)1958年
  • 『電子管―解説と演習』 (理工図書)1963年
  • 『ベクトルとテンソル』(電気書院)1964年
  • 『人間内村鑑三の探求』(産報)1977年
  • 『ゴルフの科学-生体情報科学は教える』(講談社・ブルーバックス)1981年
  • 『推理小説を科学する-ポーから松本清張まで』(講談社・ブルーバックス)1983年

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k 畔上 道雄 Michio Azegami | ブルーバックス”. ブルーバックス | 講談社. 2022年2月25日閲覧。