滝久雄

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。M1kaduk1mangetsu (会話 | 投稿記録) による 2021年7月1日 (木) 08:37個人設定で未設定ならUTC)時点の版であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

たき ひさお

滝 久雄
生誕 (1940-02-03) 1940年2月3日(84歳)
東京都
出身校 東京工業大学理工学部機械工学科
職業 実業家
受賞 運輸省交通文化賞
東京都功労賞
日本広告業協会功労賞
総務大臣表彰
大倉喜七郎賞
文化庁長官表彰
栄誉 文化功労者
紺綬褒章
テンプレートを表示

滝 久雄(たき ひさお 1940年2月3日[1] - )は日本の実業家ぐるなび創業者で、同社代表取締役会長社長エヌケービー取締役会長日本交通文化協会理事長等を歴任した[2]文化功労者ペア碁考案者。1パーセントフォーアートを提唱し、パブリックアートの振興なども行った。

略歴

東京都出身。東京工業大学理工学部機械工学科卒業。新卒で三菱金属(現三菱マテリアル)に入社するが、企業家を目指して4年で退職。父・滝冨士太郎の急逝に会い、父が創業した交通文化事業社(現エヌケービー)を継承するとともに「情報伝達メディアの創出」をライフワークとする。1985年、公衆回線の自由化に合わせ、情報端末「JOYタッチ」を開発して東京駅の銀の鈴広場に設置し、コンテンツサービス事業の先駆けとなる。1996年、インターネット普及に合わせて飲食店検索サイト「ぐるなび」を開設し、その社長を経て会長を務める。

ペア碁の発案者であり[3]公益財団法人日本ペア碁協会の顧問を務める[4]。妻の滝裕子は同協会の常務理事を務めるほか、囲碁対局サイトを運営する「株式会社パンダネット」(1962年6月創業、東京都千代田区丸の内3-4-1 新国際ビル8F)の代表取締役であり[5]、久雄が代表を務める一般財団法人ホモコントリビューエンス研究所の役員である[6]

1999年運輸省交通文化賞受賞。2003年東京都功労賞受賞[7]

2014年、蔵前工業会理事長に就任[8]。2017年お茶の水女子大学国際交流・留学生プラザ建設のため10億円の寄付を行った[9]。2018年、母校東京工業大学に30億円を寄付し、Hisao&Hiroko Taki Plazaを建設[10]。同年東京藝術大学国際交流拠点建設のため10億円を寄付。国立大学3校に計50億円の寄付を行い[11][12]、同年2度(飾版)紺綬褒章を受章し、三島良直東京工業大学学長及び後任の益一哉学長から伝達がなされた[7][13]

2019年、文化庁長官表彰[14]食文化振興や、1パーセントフォーアート提唱などのパブリックアートの普及・振興活動、ペア碁の考案などが評価され、2020年には文化功労者に選出された[15][16]

役職

受賞

  • 第46回運輸省交通文化賞(1999年)
  • 東京都功労賞(2003年)
  • 蔵前工業会蔵前ベンチャー大賞(2007年)
  • 日本広告業協会功労賞(2008年)
  • 「情報通信月間」総務大臣表彰(2010年)
  • 大倉喜七郎賞(2016年)
  • 文化功労者(2020年)[17]

著書

  • 『貢献する気持ち-ホモ・コントリビューエンス』紀伊国屋書店
  • 『ぐるなび「No.1サイト」への道』日本経済新聞社
  • 『やらなければならないことは、やりたいことにしよう!』PHP研究所

脚注

先代
片桐典徳
エヌケービー社長
1985年 - 2011年
次代
八木澤昌二
先代
(創業)
ぐるなび社長
1999年 - 2001年
次代
久保征一郎
先代
庄山悦彦
蔵前工業会理事長
2014年 - 2015年
次代
石田義雄