よだれかけ

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使用例

涎掛け(よだれかけ)は、主に赤ちゃんに身に着ける着衣の一種である。前垂れとも呼ばれるが、商人等が腰に身に着ける前垂れとは異なる。

概要

赤ちゃんが嘔吐物衣服を汚さないようにする目的で、赤ちゃんの首に下げる形で着ける状の物である。離乳食を与えるときに、こぼれた食物で衣服を汚さないようにするためにも使用される。

材質は、布であるものが多いが、汚れを簡単に落とすためにゴムビニール製のものも存在する。 最初から涎掛けとして作られたものを用いる他、ハンカチなどをクリップで留めることで涎掛けとして使える製品もある。またバンダナタオルを首元に巻きつけて代用とすることもある。

また、これとは異なる使用法として、地蔵の首に赤色の涎掛けが装着される。これは、地蔵が子供の守護神であることと関係があるとされる。

さらに、還暦のときにも、赤い頭巾ちゃんちゃんことともに涎掛けを身に着ける場合もある。

スタイ

涎掛けのことを「スタイ」と呼ぶこともある。

ベビー用品輸入販売のグランドール社によると、同社が1992年スウェーデンのベビービョルン社製プラスチックエプロンを販売する際、これを「スタイ」と名付けたのが初出であるという。これが大ヒット商品となったためこの語が普及し、赤ちゃん用よだれかけの総称として定着した。ただし「スタイ」の由来については同社でも確かなところはわからなくなっている。

なお「よだれかけ」はスウェーデン語で haklapp、英語では bib と言う。また sty は英語で目にできる腫れ物の「ものもらい」のことを指す。

関連項目

外部リンク

「ことば・言葉・コトバ」 2005年7月18日「スタイ・赤ちゃんファッション語」