柴田氏
柴田氏(しばたし)は日本の氏族。大伴柴田臣の氏族や柴田勝家ら清和源氏斯波氏の庶流氏族などがある。
清和源氏足利氏流斯波氏族
柴田氏 | |
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丸に二つ雁金 | |
本姓 | 称・清和源氏斯波氏流 |
種別 | 武家 |
出身地 | 尾張国 |
主な根拠地 | 越前国(勝家の所領) |
著名な人物 | 柴田勝家 |
凡例 / Category:日本の氏族 |
織田信長の重臣、柴田勝家以前の出自などについては詳らかではない。
戦国時代の武将柴田勝家は若くして、家老として尾張の織田信秀・信長親子に仕えた。1582年に、織田信長とその跡継ぎの信忠が本能寺の変で急死すると、信長の跡継ぎをめぐり羽柴秀吉と対立する。1583年には、賤ヶ岳の戦いで秀吉と戦うが敗れ、その後居城の北ノ庄城で自害、勝家筋の柴田氏は滅びた。
だが、柴田勝政(佐久間盛次の三男)の子勝重が徳川家康に仕え、その後も旗本として柴田の家名を残した。1796年には、柴田勝房が柴田氏の代々の歴史を刻んだ碑を春清寺に建立している。
系図
柴田勝義(?) ┃ 勝家 ├───────┬──────┐ 勝政 勝豊 勝敏 ┃ 勝重 ┣━━━━━━━━━━━┳━━━┓ 勝興 勝平 勝昌 ┃ ┃ | 勝富 勝顕 勝智 ┃ | ┃ 勝定 勝陳 勝惟 ┣━━━┓ ┃ ┃ 勝昿 勝彭 勝敬 勝寿 ┃ ┃ ┣━━━┓ 勝満 勝峯 勝成 勝清 | ┣━━━┓ | 勝房 山三郎 長次郎 勝直 ┃ 勝延
家紋
柴田勝家時代の柴田氏定紋の図案については不明だが、『寛政重修諸家譜』に載る江戸時代の柴田氏の定紋は、「丸に二つ雁金」、替紋は「五瓜に唐花」とある。「長篠合戦図屏風」(大阪城天守閣蔵)に描かれた勝家の陣旗には、丸なしの「二つ雁金」が描かれている[1]。
図案
柴田氏使用の雁金は、上の一羽の口を開いて描く。「丸に二つ雁金」の図案は増山氏の「増山雁金」に似るが、増山雁金は傾けて描く。
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二つ雁金
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定紋「丸に二つ雁金」
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替紋「五瓜に唐花」
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増山氏の「増山雁金」
脚注
- ^ 大野信長著『戦国武将100 家紋・旗・馬印FILE』学習研究社 2009年