染谷恭次郎

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染谷 恭次郎(そめや きょうじろう、1924年 - 2000年1月2日)は、日本の会計学者。東京都出身。早稲田大学名誉教授。専門分野は財務会計であるが、管理会計・経営分析・原価計算・監査に関する書物や論文も多い。

人物

早稲田大学商学部卒業。早稲田大学では佐藤孝一博士の下で会計学を学ぶ。1946年卒業後商学部助手に採用され、専任講師・助教授を経て1955年に教授。

1962年には商学博士の学位を授与される。早稲田大学教務部長・商学部長・大学院商学研究科委員長等を歴任。1984年に設立された国際会計研究学会では発起人を勤め、初代会長となる。1985年から1988年にかけて日本会計研究学会の会長等を務めるなど、日本における会計学の発展に貢献した。1994年早稲田大学名誉教授。

早稲田大学退職後、570.68m²の所有地を死因贈与という形で早稲田大学に寄贈した。早稲田大学はこの土地に国際交流の新たな場として、地下1階、地上4階の建物を建設し、1990年4月に染谷記念国際会館として開館した。

他に、愛知学院大学等でも非常勤講師を務めた。1999年勲三等旭日中綬章受章。2000年1月2日に死去。享年75。叙正五位

門下生に、片山覚穐山幹夫井出健二郎岡下敏小澤康人鎌田信夫河合邦良藤田幸男中村泰将渡邊和夫等がいる。

著書

著書・訳書は多数に及ぶ為、主要なものだけを挙げる。 

  • 『現代財務会計』(中央経済社)
  • 『会計学』(中央経済社)
  • 『国際会計論』(税務経理協会)
  • 『経営分析』(国元書房)
  • 『キャッシュ・フロー会計論』(中央経済社)