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東平安名岬

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東平安名岬
東平安名岬(1977年度撮影)国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

東平安名岬(ひがしへんなざき)は、沖縄県宮古島市城辺字保良に位置し、太平洋及び東シナ海に面する。北緯24度43分7秒、東経125度28分9秒。宮古島の南東端で、同島を代表する観光地。東平安名とも書く。

主に沖縄方言で東のことを「あがり(太陽が上がる)」と呼ぶことから、「あがりへんなざき」とも読む。また、宮古方言では「あがりぴゃうなざき」と呼ばれている[1]

概要

宮古島の南東から長さ約2キロメートル、幅最大160メートル、高さ約20メートルの細長い半島で、隆起サンゴ礁石灰岩から成り立つ。半島上は平坦だが海岸は断崖で、強風が吹き寄せており、テンノウメイソマツを中心とした風衝地特有の植物群落が成り立っている。これは1980年(昭和55年)に「東平安名崎の隆起珊瑚礁海岸風衝植物群落」として沖縄県指定天然記念物に指定されている。東平安名崎には、65科222種の高等植物が生育している[2]

また、5月にはテッポウユリが岬一帯で咲き乱れ、観光名物となっている。

岬の先端に平安名埼灯台海抜43メートル、光達18海里1967年(昭和42年)初点灯)が設置されており、参観灯台のため、見学も可能である。灯台の上からだと周囲320度が海なので水平線が丸く見える。このように眺望が良いため初日の出の名所でもあり、日本の都市公園100選にも選定されている。

2007年(平成19年)2月に国の名勝に指定された。なお、ガイドブックなどでは日本百景のひとつとして紹介されていることが多いが、実際には日本百景には選定されていない。

灯台の近くに、妻子ある男との恋に破れこの岬から身を投げたという伝説で知られる絶世の美女マムヤの墓があり、岬の付け根付近に保良漁港がある。

交通

参考文献

  • 城辺町教育委員会 『東平安名崎の植物』、2004年

脚注

  1. ^ 城辺町教育委員会 『東平安名崎の植物』、2004年
  2. ^ 沖縄県 『沖縄県自然環境保全地域指定候補地学術調査報告書』、1979年

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外部リンク