東京麦酒

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東京麦酒株式会社(とうきょうびーる)は、かつて存在した日本のビールメーカーである。 上面発酵の「桜田ビール」を発売、後に下面発酵に転換して「東京ビール」を発売するが、業界の寡占化が進展して大日本麦酒に買収される。

歴史[編集]

工場跡地[編集]

1980年に跡地を取得した野村不動産によって横浜ビジネスパークが建設され、1990年に完成した。

近くの坂は「ビール坂」と呼ばれており、往時を偲ばせている。

備考[編集]

  • ニワトリの商標は、その後大日本麦酒がプレミアムビール「シーズンビール」を販売する際に採用(復刻)された。ただし、東京ビールは赤い鶏頭であったのに対し、シーズンビールは白色レグホンの全体像といった違いがあった。この商標はその後同社の分割により、サッポロビールが承継している。
  • 大日本麦酒に合併後、製ビン工場になるまでの数年間は清涼飲料(リボンシトロン等)を製造していた。
  • 大日本麦酒から分離後、日本硝子も新日本硝子工業(サッポロビール系)と新日本硝子(のちのアサヒビールパックス、現在は石塚硝子に合併)に分割され、保土ケ谷の工場は前者に帰属。同社はのちに日本硝子に商号を変更し、1982年に一度倒産するも再建を果たし、横浜撤退後の1999年に山村硝子と合併して日本山村硝子になっている。

外部リンク[編集]

関連項目[編集]