李正子

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李正子
各種表記
ハングル 이정자
漢字 李 正子
発音: イ・チョンジャ
ローマ字 Lee JungJa
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李 正子(이정자、1947年3月3日[1] - )は、在日コリアン二世の女性歌人である。未来短歌会所属。

三重県伊賀市出身。三重県立上野高等学校卒業。

特色

大韓民国特有の風習、文化等に関する言葉をありのままに使い、字余りを恐れず、一般的には漢字で書く言葉をアルファベットで書くなど、人目を引くことに長けた作風が特色である。

来歴

  • 戦前に父が日本に渡り、日本で韓国人の母と知り合い結婚、伊賀市に定住し正子を生む。
  • 中学生の時に万葉集に触れ、短歌に魅力を感じる。
  • 高校卒業後、一般人として生き、結婚し2人の男児をもうけたのち離婚。
  • 20歳のとき、香山正子名義で朝日新聞の短歌のページに近藤芳美を選者に指名し初投稿。これがトップで掲載される。
  • 投稿を幾度か繰り返した後、「未来」入会。近藤に師事する。
  • 1984年に本名で「鳳仙花(봉선화)のうた」を発刊し、歌人デビューを果たす。この「鳳仙花のうた」は500部売れれば良い方である歌集としては異例の2700部、再版は1万部の売上を記録。
  • これが功を奏し、中学・高校の国語教科書で短歌が掲載される。
  • 1992年、三重県文学新人賞受賞。

現在、伊賀市で喫茶店「駕洛」を営む傍ら、短歌会「風」を主宰し、短歌結社「未来」に属する。

書籍

脚注

  1. ^ 『短歌研究 2014年12月号(2015短歌年鑑)』(短歌研究社、2014年)巻末「歌壇名簿」より