日本国際政治学会
一般財団法人日本国際政治学会（いっぱんざいだんほうじんにほんこくさいせいじがっかい、英: The Japan Association of International Relations , JAIR）は、日本の国際政治学者・研究者・院生を対象とした学術組織。日本学術会議の協力学術研究団体[1]。
概要
「国際政治、国際政治史、地域研究その他の国際的諸問題などに関する学際的研究の推進、発表及び普及を図り、国際政治分野における学術研究交流の促進に寄与する」[2]ことを目的に掲げる。学会事務所は東京都国立市。会員数は、2010年時点で2000名強である[3]。
初代理事長を務める神川彦松、田中直吉、細谷千博などの外交史研究者が中心となって1956年に設立され、戦前の植民政策論の流れを承けた国際関係学の研究者も合流して発展した[4]。学会の地位は、1959年に財団法人[5]、2008年に特例民法法人[6]、そして2012年に一般財団法人[7]へとそれぞれ移行している。
1957年より有斐閣から和文機関誌『国際政治』、2001年よりオックスフォード大学出版局から英文機関誌International Relations of the Asia-Pacificを発行している。1962-63年には全八巻構成の『太平洋戦争への道』、2009年には全四巻構成の『日本の国際政治学』を公刊した。また、2008年には若手研究者の研究を奨励する目的で学会奨励賞が創設された[9]。
歴代理事長
- 1956‐1968年：神川彦松[10]
- 1968‐1972年：英修道[11]
- 1972‐1976年：田中直吉[12]
- 1976‐1980年：細谷千博[13]
- 1980‐1982年：谷川栄彦[14]
- 1982‐1984年：川田侃[15]
- 1984‐1986年：永井陽之助[16]
- 1986‐1988年：宇野重昭[17]
- 1988‐1990年：有賀貞[18]
- 1990‐1992年：松本三郎[19]
- 1992‐1994年：木戸蓊[20]
- 1994‐1996年：鴨武彦[21]
- 1996‐1998年：佐藤英夫[22]
- 1998‐2000年：山本吉宣[23]
- 2000‐2002年：猪口孝[24]
- 2002‐2004年：下斗米伸夫[25]
- 2004‐2006年：大芝亮[26]
- 2006‐2008年：国分良成[27]
- 2008‐2010年：田中明彦[28]
- 2010‐2012年：古城佳子[29]
- 2012‐2014年：酒井啓子[30]
- 2014‐2016年：中西寛[31]
出典
- ^ 日本学術会議協力学術研究団体一覧（ナ行）
- ^ 一般財団法人 日本国際政治学会 定款第3条
- ^ 『JAIR Newsletter』126号、2010年12月、1頁
- ^ 中西寛・石田淳・田所昌幸『国際政治学』（有斐閣、2013年）、105頁
- ^ 大畑篤四郎「日本国際政治学会30年の歩み」『国際政治』創立30周年記念号、1986年、178頁
- ^ 『JAIR Newsletter』126号、2010年12月、2頁
- ^ 2012年度後期（自2012年10月22日至2013年3月31日）事業報告書
- ^ 新理事会が発足いたしました（事務局からのお知らせ） （2014年7月3日）
- ^ 学会奨励賞選考委員会
- ^ 大畑「日本国際政治学会30年の歩み」、173頁
- ^ 同上
- ^ 同上
- ^ 同上
- ^ 同上
- ^ 同上
- ^ 同上
- ^ 『JAIR Newsletter』38号、1987年1月、5頁
- ^ 『JAIR Newsletter』46号、1989年1月、9頁
- ^ 『JAIR Newsletter』54号、1991年1月、9頁
- ^ 『JAIR Newsletter』62号、1993年1月、1頁
- ^ 『JAIR Newsletter』70号、1995年1月
- ^ 『JAIR Newsletter』78号、1997年4月、1頁
- ^ 『JAIR Newsletter』85号、1999年3月
- ^ 『JAIR Newsletter』92号、2001年3月
- ^ 『JAIR Newsletter』97号、2002年11月
- ^ 『JAIR Newsletter』104号、2005年1月
- ^ 学会組織運営図(2006年－2008年)
- ^ 学会組織運営図(2008-2010 年)
- ^ 学会組織運営図(2010-2012年)
- ^ 学会組織運営図(2012-2014 年)
- ^ 新理事会が発足いたしました（事務局からのお知らせ） （2014年7月3日）