撞着語法
撞着語法(どうちゃくごほう、英語: oxymoron)とは、修辞技法のひとつ。「賢明な愚者」「黒い光」など、通常は互いに矛盾していると考えられる複数の表現を含む表現のことを指す。形容詞や連体修飾語、句、節などが、修飾される名詞と矛盾することとしては、形容矛盾(けいようむじゅん)とも言う。集合論・論理学的には、「Aであって、かつ、not A」であるということはありえない(矛盾律)のにもかかわらず、そうであるかのように語ることである。狭い見方をすればつじつまがあわず、単なる誤謬にすぎないように見えるが、複雑な内容を簡潔に表現する修辞法として用いられている場合もある。
撞着語法の例
一目瞭然の撞着語法
- 急がば回れ
- 負けるが勝ち
- 黒い白熊
- 良い悪人
- 優しい悪魔
- 小さな巨人
- 無知の知
- 見えざるピンクのユニコーン
ひねった撞着語法
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- 明るい数学青年(性格が明るくて数学が好きな青年がいてもおかしくないのだが、数学青年は暗いという世間のイメージがある[要出典]ので、明るい”暗い人”ということになって形容矛盾になる)
リチャード・パワーズの「舞踏会へ向かう三人の農夫」という小説の冒頭にも幾つか現れる[要出典]。
- 映画女優(女優とは演技が巧い人のことで、映画の出演者にはそれより外見が重視される[要出典]、というところから)
- デトロイトの風景(デトロイトは工業地帯で、いわゆる綺麗な景色というものはありえない[要出典]、というところから)