巡回裁判所
巡回裁判所(じゅんかいさいばんしょ、英:circuit court)とは、英米法またはコモン・ロー制度を採用するイングランド、アイルランド、アメリカ合衆国等に存在する裁判所の一種である。日本でもアメリカ統治下の沖縄で設置されていた。
裁判所が未整備な時代に判事が各地を巡回(Circuit)して法廷を開いたことから名づけられた。現在でも第二審ないしは日本の地方裁判所レベルの裁判所の名称として用いられることが多い。
アメリカ合衆国施政権下の沖縄
詳細は「巡回裁判所 (琉球民裁判所)」を参照
アメリカ合衆国
アメリカでは連邦と州のそれぞれに「巡回」の名称を用いる裁判所があり、西部劇に登場する多くの法廷場面は、州司法権下で郡単位で開かれた巡回裁判のものである。州の住民に提供するサービスが司法や治安などに限られた時代、時には酒場等の場を借りて巡回裁判の法廷が開かれた町村は、その名を「郡名+裁判所(Courthouse)」とする例もあった。(例:Appomattox Courthouse、Spotsylvania Courthouse) かつての連邦の巡回裁判所は合衆国控訴裁判所(United States Court of Appeals))と名称が変更されたが、巡回区の名は残っており、巡回裁判所(Circuit Court)の名で呼ばれることがある。