小さな巨人 (映画)
小さな巨人 | |
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Little Big Man | |
監督 | アーサー・ペン |
脚本 | カルダー・ウィリンガム |
原作 | トーマス・バーガ |
製作 | スチュアート・ミラー |
出演者 |
ダスティン・ホフマン フェイ・ダナウェイ チーフ・ダン・ジョージ |
音楽 | ジョン・ハモンド |
撮影 | ハリー・ストラドリング・ジュニア |
編集 | デデ・アレン |
配給 |
パラマウント 東和 |
公開 |
1970年12月14日 1971年8月28日 |
上映時間 | 139分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $15,000,000(当時) |
興行収入 | $31,558,552[1] |
『小さな巨人』(ちいさなきょじん、原題:Little Big Man)は、1970年製作のアメリカ映画。同時代の「ソルジャー・ブルー」とともに、西部劇の転換点に位置する作品として映画史に残る作品である。
トーマス・バーガ(Thomas Berger)原作。121歳の老人のホラ話のような人生の中に、ネイティブアメリカンや当時のベトナム戦争の問題をエンターテイメントに包んで表現している。
あらすじ
121歳のジャック・クラブ(ダスティン・ホフマン)は、養老院で歴史家のインタビューをうける。
幼いころ家族を殺されるが、姉とともにシャイアン族に助けられる。姉は強姦されると恐れて弟を残し逃亡するが、シャイアンたちは彼女を男の子だと思っていた。シャイアンとして成長したジャックは、17歳の時に白人との戦いに参加するが、救出され牧師の家に引き取られる。
敬虔なる信仰をたたきこまれるが、淫乱な牧師の妻(フェイ・ダナウェイ)に愛想をつかす。ペテン師の薬売りと旅をすることになるが、姉の仲間がこのペテン師の薬で死にそうになり、リンチを仕掛けているときに兄弟であることが判る。
姉との生活でガンマンの才能があることがわかり、ソーダ・ポップ・キッドとして売り出す。ワイルド・ビル・ヒコックと知り合うが、人殺しができない自分に気付き、英語の話せないスウェーデン人の妻と雑貨商を営む。
しかし、それも失敗。そんなとき町を通りかかったカスター将軍から、「西部へ行け!」と助言される。途中、インディアンにさらわれた妻を捜すためカスター将軍の偵察員になるが、ホロコーストを目の当たりにして、自分を育てたシャイアンの村に戻る。
シャイアンの妻を得、シャイアンの夫を持つかつての妻とも再会し幸せな生活を送るが、村が騎兵隊の襲撃をうけ全てを失う。復讐のため再度カスター将軍の偵察員となるが、カスターを殺せない自分を知る。
世捨て人として荒野で自殺をしようとしたとき、カスター将軍に再会しまた偵察員となる。カスターは、ジャックの発言の逆が正しいから部隊に置く価値があるという。そして、歴史的なリトルビッグホーンの戦いへと向かう。
受賞歴
- チーフ・ダン・ジョージがアカデミー賞及びゴールデングローブ賞の助演男優賞にノミネートされた。また「ニューヨーク映画批評家協会賞」、「the Producers Guild of America Award」、「全米映画批評家協会賞」で受賞している。
- ダスティン・ホフマンは、「英国アカデミー賞」と「the Producers Guild of America Award」で受賞。
- カルダー・ウィリンガムは、「全米脚本家組合賞 」で受賞。
出典
- ^ “Little Big Man (1970)” (英語). Box Office Mojo. 2010年3月23日閲覧。