大平肺吸虫

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大平肺吸虫
Paragonimus ohirai
分類
: 動物界 Animalia
: 扁形動物門 Platyhelminthes
: 吸虫綱 Trematoda
亜綱 : 二生亜綱 Digenea
: 斜睾吸虫目 Plagiorchiida
亜目 : 住胞吸虫亜目 Troglotremata
上科 : 住胞吸虫上科 Troglotrematoidea
: 肺吸虫科 Paragonimidae
亜科 : 棘口吸虫亜科 Echinostomatinae
: Paragonimus
: 大平肺吸虫 P. ohirai
学名
Paragonimus ohirai
Miyazaki, 1939[1]
シノニム
  • 小型大平肺吸虫 P. ilokutsuenensis Chen, 1940
  • P. sadoensis Miyazaki et al., 1968
和名
大平肺吸虫

大平肺吸虫(おおひらはいきゅうちゅう、学名:Paragonimus ohirai)とは、肺吸虫科 Paragonimus 属に属する吸虫の1種であり寄生虫。虫卵は左右対称で、一端に小蓋を有し、他端に小突起を有する。第一中間宿主カワザンショウガイ、第二中間宿主はベンケイガニアカテガニなど。終宿主ネズミイヌタヌキイタチイノシシ。虫卵は気管消化管を経て糞便とともに排出あるいは喀痰とともに排出される。虫卵は水中で発育してミラシジウムとなり、ミラシジウムは第一中間宿主であるカワザンショウガイの体表から侵入し、体内でスポロシストレジアセルカリアへと発育する。第一中間宿主の体内から脱出したセルカリアが第二中間宿主であるカニの関節部の体表から侵入することで体内へ移行し、セルカリアからメタセルカリアへと発育する。終宿主がカニ類を摂取することにより終宿主の小腸へ移行し、小腸で脱嚢、腹壁を穿孔して胸腔をへて肺に移動し、ペアを形成して虫嚢を作る。

脚注

参考文献

関連項目