即位

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即位の礼の昭和天皇

即位(そくい)とは、亡くなったり、譲位した君主皇帝国王など)の跡を継いで、その君主位に就くことである。君主の第一子や弟が皇太子(王太子)や皇太弟(王太弟)に就任し、先代君主が亡くなった後に継ぐことが多い。最大の式典という意味の「大典(たいてん)」の語を以て即位を指す(反対語は君主の死と葬儀を指す「大喪」)。

即位に際して儀式を執り行うことも多く、戴冠式(即位式)と呼ばれる。一般的に即位時期に合わせて行われるが、国内の政情不安や先代君主への服喪、財政難などを理由に数年後に実施されることもある。

日本における即位

日本では即位和訓:あまつひつぎしろしめす)とは天皇がその位につくことである。基本的には即位の礼を行い、天下に自分が天皇の位を継いだことを示すことで、昔は践祚との区別はなかったが、桓武天皇以後、三種の神器を先帝から受け継ぐことを践祚、皇位についたことを天下に布告することを即位というようになった。ただ、皇室典範で践祚と即位が統合されたことから現在ではこの二つを一概に即位として扱い、区別しないが、即位の礼は践祚直後ではなく1年以上後に行う。戦国時代には皇室の財政難のため大幅に即位式が遅れた例もあった。

関連項目