半母音
半母音(はんぼいん;Semivowel)とは接近音の一種で、接近音の構えからすぐに別の母音に移行していくとき、最初に瞬間的に発音される接近音の部分を子音と認識していう用語である。持続する部分がなく、常に動く音であることからわたり音 (glide sound) とも呼ばれる。言語によっては、母音のあとに置かれる短い接近音を半母音とすることもある。(ロシア語のйなど)
なお、接近音をある程度以上に持続して発音する場合は母音として認識される(狭母音)。
半母音はごく短く発せられる音であり、かつ常に母音の前または後に置かれる音なので、半母音が単独で音節を構成したり、半母音が音節の核になることはない(=音節主音になり得ない)。
日本語で半母音と母音から構成されるモーラは独立した文字を持っていて、や行ないしわ行として五十音図に定義されている。