割り勘

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割り勘(わりかん)とは参加者の同等割にして代金を支払うことである。「割前勘定」の略。

歴史

割前勘定、即ち割り勘を考案したのは江戸時代の戯作者・山東京伝だと言われる。彼は友人との飲み会の最中でも頭数で代金を計算していた事などから、当時「京伝勘定」とも呼ばれた。また、英語ではDutch treat(オランダ人のおごり)という。これは大航海時代に、イギリス人がオランダ人にケチのイメージを定着させようとしてこう呼んだのが起源とされる。

計算

割り勘はもっとも単純な形では

  • 一人あたり支払う金額=(参加者1の注文した金額+参加者2の注文した金額+参加者3の注文した金額+・・・)÷参加者の人数

と表される。例えばA,B,C,Dの四人が食事にいきそれぞれ4000円、5000円、3500円、7000円の料理を注文した場合は(4000+5000+3500+7000)÷4=4875で一人ずつ4875円を払うことになる。参加者の注文の平均額より多く飲食した人(B,D)はその分を払わずにすみ、逆に注文が少ない人(A,C)は余分に払わされる。

おごり

割り勘の反対(分けずに費用の総額を支払うこと)は「おごり」という。これは「奢る」から→いい気になる→気前よく金を払う→ある人が他の人の分も料金を支払う、と意味が移ったものである。おごる/おごってもらうことは社会的な上下関係を表す。

上司/部下
ある企業で同僚が集まって飲食を行う場合に社内の地位が上の人(上司)が下の人(部下)の分も支払うという俗習がある。これは年功制で部下のほうが賃金が低く同じ額を払うと部下のほうが賃金に対する負担の割合が高くなることと上司が料金を払う=部下を保護する、料金を払ってもらう=上司に従うという上下関係の投影を行うことの2つの理由がある。

関連項目